「そこにやりがいを感じる」長谷部誠が示す新時代の司令塔像

ニコ・コバチ監督のもと、長谷部がチームのまさに”中心”を担う。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「さまざまな戦術のなかでプレーできている」。

 インフルエンザに感染していたアイントラハト・フランクフルトの長谷部誠が12月20日のDFBカップ3回戦、1.FCハイデンハイム戦で公式戦4試合ぶりに復帰を果たした。リベロとして延長120分間を戦いきり、2-1の勝利に貢献している。

 今季の長谷部はこれまでリベロとして5試合、ボランチとして6試合に出場。対戦相手のメンバーや戦術に応じて、その起用法も変わり、ニコ・コバチ監督の要求に応える仕事ぶりを見せてきた。

 日本代表ではボランチとしての地位を確立してきたが、フランクフルトではリベロ、ボランチなど複数のポジションでプレーしてきた。試合ごとに異なる位置に入ることは、難しさも伴うのではないか。その役割の‟やりがい”について、彼は次のように話していた。

「まずは守備の部分で失点しないこと。そこをベースにやっています」

 ポジションにかかわらず、まず「無失点」に抑えるという意識が前提に考えているという。

「チームで与えられているのはリベロであり、中盤であり、相手によって自分たちのやり方を考え、さまざまな戦術のなかで、プレーできている。そこにやりがいを感じています」

 長谷部がベンチのニコ・コバチ監督と話し合うシーンを何度か見かける。攻めるのか、守るのか、プレッシングを強めるのか、ゴール前でブロックを固めるのか……。試合状況を踏まえてその意図を汲み取り、チームメイトに伝える。

 今回のハイデンハイム戦、長谷部はキャプテンマークを巻いた。今の時代に求められる、新たなる司令塔像を示しているようだ。

文・サカノワ編集グループ

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