【FC東京 1-0 東京V】選手とスタッフが入り乱れ一触即発! 長倉幹樹のプレーに賛否両論
金沢戦でFC東京でのデビューを果たした長倉幹樹。さっそくゴールを決めた。写真:手塚大介/(C)Daisuke TEZUKA
GKキム・スンギュ→マルセロ・ヒアン→長倉で決勝ゴール!!
[J1 29節] FC東京 1–0 東京V / 2025年9月15日19:03 / 味の素スタジアム
J1リーグ29節の“東京ダービー”、FC東京が長倉幹樹のゴールで東京ヴェルディに1-0の勝利を収めた。FC東京はリーグ5試合ぶりの勝利に。一方、東京Vはゴール前での迫力を欠き、7試合で1得点しか奪えずにいる。
スコアレスで迎えた60分、GKキム・スンギュのロングフィードを、マルセロ・ヒアンがヘッドですらす。そこで背後を抜けた長倉が速いタイミングでループを放ち、GKマテウスのタイミングをずらしゴールネットを揺らした。
一方、東京Vは立ち上がりは主導権を握ったものの、徐々にボールを失ったあとの反応が遅くなる。そこから修正を図っていったが、結局、染野唯月をベンチに下げたあとは攻め手を欠いてしまった。
試合終了間際には、東京V陣内のホームスタンド寄りのゴールライン付近で、スローインのリスタートから、先発していた日本代表の長友佑都が福田湧矢と球際で競り勝つ。福田はその場で倒れて立ち上がらない。すると長倉がゴールライン付近でボールをキープしようと、最後は福田にボールを当てるような形でコーナーキックを得る。
このプレーに東京Vの選手たちが激怒。その地点に両チームの選手、スタッフが集まって入り乱れ、一触即発となった。
すると反スポーツ的行為として、主審は長倉にイエローカードを提示した。
そのあと主審はVARオペレーションルームと交信。結局、両キャプテンへの説明のあと、長倉に注意が与えられて、試合は再開された。
試合は東京Vボールでの再開に。長倉のプレーには賛否両論あり、両チームそれぞれの立場によって、主張や見解が異なるケースにはなりそうだ。長倉がどのような判断、選択をすればよかったのかも難しく、福田の状態が心配なのであれば、主審は早い段階でプレーを止めても良かったのかもしれない。
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ただ、いろいろな人の想いが普段以上に高まり、ピッチに注がれるダービーである。90分という時間帯、ノーファウルの判定で長友に競り負けた福田が自陣ゴール前で倒れ込んだまま立ち上がれない……。そこで勝負も決まってしまったのかもしれない。