【通信簿・採点】日本代表のブラジル戦5段階評価。上田綺世ら5人に最高評価「5」。計11人が「4」以上、先発で唯一の及第点は…
【最優秀選手 MAN OF THE MATCH】上田綺世(日本代表)
上田は2試合連続の最高点&最優秀選手。
[キリンチャレンジ杯]日本代表 3–2 ブラジル代表/2025年10月14日19:30/東京スタジアム
あと8か月に迫った北中米ワールドカップ(W杯)に向けた強化試合のキリンチャレンジカップ2025、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)がブラジル代表に、2点差から後半の南野拓実、中村敬斗、上田綺世のゴールで3-2と逆転し、歴史的な初勝利を収めた。
この試合の選手の通信簿・採点は次の通り。
◎日本代表 ブラジル戦 通信簿
ポジション 背番号 選手名 評価(採点)
寸評
※通信簿にちなみ5段階評価。 「5」が最高、「1」が最低
対象は原則プレー時間20分以上
[先発メンバー]
GK 1 鈴木彩艶 4
決して個人のミスではなく全体の問題だが、最初に作られた決定機からの失点が続く。そこでビッグセーブを見せられると、より頼もしさも増す。
DF 4 渡辺剛 4
2失点目は上を使われてまんまと攻略されたが、ヴィニシウスとの1対1では自由を与えず。自信を深めた。
DF 3 谷口彰悟 5
アキレス腱断裂からの復帰戦がセレソン相手。ラインコントロールが絶妙で、前へ持ち出すことでチーム全体を”前向き”にした。スピードに課題も、逆転勝利をタフに支えた。
DF 25 鈴木淳之介 4
徐々にブラジルのスピードに適応し、自由を与えず。クロスにも競り負けなかった。課題だった左サイド(右利きだが)のピースが埋まり、日本にとって大きな収穫。
MF 21 佐野海舟 4
カゼミーロにひけをとらず、ボール奪取からの推進力もチームに勇気を与えた。2失点目の場面で見せられなかった襲い掛かるような守備、フィニッシュにいかに絡んでいくかが、今後のさらなる進化へのテーマに。
MF 10 堂安律 4(▼85分)
パラグアイ戦ではシャドーで先発し、今回は右ウイングバックでスタート。相手が捕まえにくい位置取りからチャンスを作った。勝利に大きく貢献した。キックの力強さや迫力を今回は欠いたか。
MF 13 中村敬斗 5(▼74分)
仕掛けから試合を動かしていった。伊東のクロスに信じて飛び込み、目の覚めるようなボレーを叩き込んだ。この一撃で、いろいろな肩の荷も下りたはずだ。
MF 15 鎌田大地 4(▼85分)
バトルでは苦戦したが、セカンドボールの回収が秀逸で二次攻撃につなげた。
20 久保建英 3(▼54分)
左足首に不安を抱えるなか54分までプレー。仕掛けから突破口を見出そうとした。ただやはりケガの影響か、ビッグプレーは見せられず。グラウンダーでニアサイドを狙い続けるクロスが続き、あっと驚くアイデアもほしかった。
MF 8 南野拓実 4(▼74分)
前半はバックパスがプレーの第一選択になり、攻撃を牽引できず。ただリードされたあと、相手の嫌がるところでプレーする良さを発揮。そしてブラジルのミスを見逃さず反撃の狼煙を上げる日本の1点目を奪取! 混戦の中でのクイックネスさが光り、その強みを改めて示した。
FW 18 上田綺世 5(▼74分)
【最優秀選手=MAN OF THE MATCH】
日本のエースストライカーが10月シリーズ2試合連続ゴール。しかもブラジルを打ち破る歴史的勝利をもたらすゴールに。オフザボールでの駆け引きでも牽制し、スペースを作り出した。むしろ途中交代を含む上田不在時の戦い方が今後のチームにとって大きなテーマ。
[交代出場]
MF 14 伊東純也 5(△54分)
途中出場から2アシストで勝利に貢献。縦横のスピードある突破で、この日のブラジル守備陣を翻弄した。最後の最後に足裏を痛めてしまい、試合後はすぐ治癒にあたった。
MF 7 相馬勇紀 3(△74分)
左ウイングバックに入って試合を締めた。シュートのパンチ力が、このメンバーの中にいるとやや物足りず。強引さも大切だが、相手に応じて、より高い確率で得点できるように周囲も生かしたい。
FW 9 町野修斗 3(△74分)
高い位置で起点になって時間を作った。小川より先に投入されたことも注目点に。招集された中で唯一の5大リーグのFWであり、ドイツで結果を残したい。
MF 17 田中碧 3 (△74分)
心に火がついたような鋭いプレーを連発。その姿勢をどんな相手にも見せて、チームに貢献したい。
FW 19 小川航基 ―(△85分)
望月とともに最後の交代カードで投入。ややスクランブル状態になったが、試合を締めた。
MF 26 望月ヘンリー海輝 ―(△85分)
サイドのスペースを消しつつマッチアップで対応。裏返される場面もあったが持ち堪えた。
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日本は11月シリーズ、14日に豊田スタジアム(対戦国未定)、18日にボリビア代表と国立競技場で対戦する。