【日本代表】「まだ死んでいないよ」主将・南野拓実がブラジル戦の円陣で叫んだ熱いゲキ
ブラジル戦でゴールを決めて喜ぶ日本代表の南野拓実。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ハーフタイムには「1点取ったら全然(流れは)変わるから!」。
[キリンチャレンジ杯]日本代表 3–2 ブラジル代表/2025年10月14日19:30/東京スタジアム
開幕まであと8か月に迫った北中米ワールドカップ(W杯)へ向けた強化試合のキリンチャレンジカップ2025、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)がブラジル代表に2点差から後半の南野拓実、中村敬斗、上田綺世のゴールで3-2の逆転勝利を収めた。通算14試合目にして、ついに初白星を挙げた。
このブラジル戦を巡るチームの舞台裏を映像で収めた『Team Cam vol.03|サッカー王国撃破 ブラジル戦の舞台裏』が10月16日、ユーチューブの「JFA TV」で公開された。
カメラが2-2で引き分けたパラグアイ戦翌日にJFA夢フィールドに戻って行われたトレーニングから試合当日までを追い、田中碧のインタビューも収録されている。
そして試合前のロッカールーム。森保一監督はホームの声援を力に変えて、「攻撃は思い切って。シュートは我々のほうが打てるよ。最初のシュートチャンスは我々が作れる。しっかり振れるところは振り切ろう。みんな自信を持って90分戦って、勝ってここに帰るよ」と呼び掛けている(実際その声に応えるように、日本は最初の決定機を作り出した)。
このあとユニフォーム姿で戦闘モードのスタメン組と控え選手全員が円陣で肩を組んだ。この10月シリーズで2試合ともキャプテンマークを巻いた南野拓実は、「ただの親善試合ではなくて、勝ったら歴史を作れるから。全員、勝ちにこだわっていこう。行くぞ!」と叫び、士気を一気に高めた。
0-2で迎えたハーフタイムのロッカールームでは、久保建英が守備について中を締めることを優先しなければと指摘。南野は「まだ終わっていないから。チャンスはあるよ」と強調し、長友佑都も「全然いけるよ」と後押ししている。
森保監督は熱く「闘うところを見せるよ。1点ずつ行こう」と訴える。そして後半に向かう円陣で南野は「まだ死んでいないよ、このゲーム。1点取れば全然(流れは)変わるから。よし行こう!!」とゲキを飛ばした。
そのキャプテン南野のゴールが反撃の狼煙に――。日本代表の選手たちは誰もがあきらめていなかった。
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まさに有言実行である。東京の夜、サムライたちがセレソン相手に劇的な逆転で初勝利を掴んでみせた。