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【横浜FM-浦和】誤審でオフサイドを見逃した疑い。なぜVARも気付けなかった!?

(C)SAKANOWA

直前のGK牲川歩見と角田涼太朗の競り合いに集中か。

[J1 34節] 横浜FM 4–0 浦和 / 2025年10月18日14:03 / 日産スタジアム

 J1リーグ34節、横浜F・マリノス – 浦和レッズ戦で、オフサイドの判定が見逃された誤審の可能性が出ている。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)も導入されていたなかで、疑問の声が上がっている。

 問題のシーンは42分に起きた。横浜FMが2-0とリードしたなか、ジョルディ・クルークスのフリーキックから、角田涼太朗と競り合ったGK牲川歩見がゴールエリア内でボールをファンブルする。

 そのこぼれ球に反応した横浜FMのジェイソン・キニョーネスが足を伸ばしてボールに触った。そこへ先にクリアしようとしていた浦和の石原広教のキックが、キニョーネスの足を蹴った。

 そこで笠原寛貴主審は、浦和のファウルとして横浜FMにPKを与えた。

 しかし、このシーンを振り返ると、牲川と競り合ったあとの角田の頭にボールが当たり、そのあとゴールライン上のオフサイドポジションにいたキニョーネスが戻ってボールに触れている。“戻りオフサイド”に該当するシチュエーションだ。

 この試合ではVARが導入されている。試合会場では、オフサイドに関するVARチェックが行われているというアナウンスはなかった。

 この場面では、牲川への角田のファールの有無に、VARが集中してしまったか。捕球態勢にあるゴールキーパーに対して、フィールドプレーヤーと同じく正当なチャージしか認められない。角田はGKの体にぶつかっている。

 また、その少し手前でもマテウス・サヴィオがポジションどりの際に倒れており、そのあたりの確認も行われたはずだ。

 ゴールに関わるシーンなので、VARは全てのファウルの疑いに関してチェックしていたはずである。ところが、主審、副審、第4審、さらにVAR・AVARと、全員がこのオフサイドの可能性に気付けず、見逃してしまった疑惑が出ている。

 牲川に対するチャージの有無について、VARが主審に確認。VARは主審の判断を尊重し、そのままPKに移ったと見られるのだ。

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 金子拓郎の退場劇のあったサイドでもある。審判団も人間である以上、主観が働いたり、見落としが起きたりするのは仕方ないのかもしれない。ただ、こうした重要な局面での検証不足は議論を呼びそうで、やや後味の悪い一戦となってしまった。