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【徳島】横浜F、浦和など率いたエンゲルス氏が監督就任。黒部強化部長が語る抜擢の理由とは?

ゲルト・エンゲルス氏 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「身の引き締まる思い」

 J2リーグの徳島ヴォルティスは12月28日、ゲルト・エンゲルス氏(Gert ENGELS)がトップチームの監督に就任すると発表した。2025シーズンのヘッドコーチから昇格を果たす形となった。

 エンゲルス監督は1957年4月26日生まれの68歳、ドイツ出身。UEFAプロライセンスを保有し、現役時代にはドイツクラブのほか、アセノ・スポーツクラブ(現・水戸ホーリーホック)でもプレーした。

 指導者としては横浜フリューゲルス、ジェフユナイテッド市原・千葉、京都パープルサンガ、浦和レッズの監督・コーチを歴任。さらにモザンビーク代表監督、ヴィッセル神戸、京都サンガF.C.、INAC神戸レオネッサなど、男女を問わず幅広いカテゴリーで実績を積んでいる。

 Jリーグの歴史を熟知する指揮官の就任により、徳島は1年半後の2027-28シーズンのJ1復帰を目指し新たなスタートを切る。

 エンゲルス新監督は、徳島を通じて次のようにコメントしている。

「来シーズンの監督を任せていただけることを光栄に思います。2025シーズンはJ1昇格という目標を達成することはできませんでしたが、このチーム、スタッフ、ファン・サポーターの皆さまをはじめ徳島ヴォルティスに関わる皆さまとともに戦うことができて、とても充実した日々を過ごすことができました。チームにとっても、選手1人ひとりにとっても凄く成長することができたと感じています。

 徳島の皆さまはサッカーに対しても熱く、地域に対する愛があり、雰囲気も非常に良い街だと感じています。この地で監督として来シーズンも戦えることを大変嬉しく思うと同時に、身の引き締まる思いです。

 選手、スタッフで協力して、クラブ全体で一丸となって、このチームをもっともっと強くしたいと思います。来シーズンもともに戦いましょう。応援よろしくお願いいたします」

 また、黒部光昭強化本部長も今回の決定について、次のように説明した。

「2025シーズン、クラブに対してご支援いただいた徳島ヴォルティスに関わる皆さま、熱い応援をいただいたファン・サポーターの皆さまありがとうございました。

 リーグ戦を4位で終えてJ1昇格プレーオフ決勝に進出しましたが、目標としていたJ1昇格を達成することができませんでした。シーズンを終えて、クラブとして1年半後のJ1復帰に向けた準備に着手しており、このたび2025シーズンにヘッドコーチを務めておりました、ゲルト・エンゲルス氏に監督として指揮を執っていただくことを決定しました。

 2025シーズンのチームを総括すると、増田功作前監督のもと堅守を築き上げてきたことと、その守備面での戦術が、シーズンを通して選手たちが自信を持って戦うことに繋がり、このチームのベースとなったと捉えています。また、シーズン終盤を迎える中で、多くの選手からこのチームで昇格をしたいという強い思いが感じられ、チームとしての輪が強固になり、非常に良い空気感で戦うことができたことは継続していくべきものだと考えています。そのチームが最後に経験した悔しい思いや、その時の光景を忘れることなく、1年半後にJ1に昇格することを見据えて、再度チームを編成していくことを重視しました。

 そして、より勝利にこだわるために、ゲルト・エンゲルス監督が持つ経験や、より選手の特徴を掴んで良い部分を伸ばしていく指導力が、プラスアルファをもたらしてくれることを期待しています。

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