【サッカー日本代表】W杯26人予想、遠藤航と南野拓実を森保監督は招集したい。しかし所属クラブで主力ではない“常連組”が多すぎる

日本代表の南野拓実(左)と遠藤航(右)。(C)SAKANOWA

調子を上げている選手が限られている

 FIFA北中米ワールドカップ(北中米W杯)に臨むサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)のメンバー発表まで、あと2週間に迫った。26人はどのような顔触れになるのか予想していきたい。

 予想を難しくしているのが、負傷している主力組の状態だ。第1中足骨と第2中足骨をつなぐリスフラン靱帯を損傷し、“人工靱帯(テープのようなもの)”を埋めた遠藤航は、リバプールFCでピッチ上でのトレーニングを再開している。ただし、全体練習にはまだ合流できていない。リハビリの進捗が気になる一方、そもそもリバプールではここ2年ほどコンスタントにプレーできていない状況もある。

 また、昨年12月に左ヒザ前十字靱帯を断裂した南野拓実は約1か月前、バイクトレーニングなどの筋力強化を再開したことをSNSで報告している。約半年で復帰した例もあるが、人によっては1年ほどかかる大ケガだ。W杯に間に合うかは非常に微妙だ。

 この二人について、森保一監督は間に合えば招集したい意向とみられる。チーム内の競争を求めつつ団結も重視する指揮官にとって、森保体制で1次政権から8年間、チームを支えてきた両者への期待は大きい。ただし、選手生命に関わるようなリスクは避けたいという思いもあり、その判断は難しい。

 さらに、半月板を損傷した町田浩樹はTSG1899ホッフェンハイムの全体練習に復帰。チームは好調を維持しており、出場機会を得てアピールできるかがカギになる。

 そして“ムードメーカー枠”長友佑都は、チームに悪い雰囲気が漂った際のむしろキーマンとして、欠かせない存在といえる。

 ただし――。現在、所属クラブで主力の座を確保できていない日本代表の“常連組”があまりにも多い。この点は、森保監督にとって大きな悩みの種だろう。

 FW陣では、NECナイメヘンの小川航基、ボルシア・メンヒェングラートバッハの町野修斗、VfLヴォルフスブルクの塩貝健人が、いずれもコンスタントに出場機会を得られていない。さらに、日本代表で10番を背負う堂安律でさえ、ベンチスタートが増えている。

 守備陣でも、アヤックスの板倉滉もまた負傷を繰り返し、先発の座をつかみ切れていない。冨安健洋はケガ再発を防ぐため出場時間が制限されている。唯一のメガクラブ所属であるバイエルンの伊藤洋輝もケガ明けで、出場機会は得ているものの、ビッグマッチでは序列の低さがうかがえる。

 つまり、常連組の中で調子を上げている選手は限られている。

 さらに、負傷明けの選手を招集するリスクも小さくない。それでも長友や町田を選ぶのか。加えて南野、遠藤も――。

 チームは明らかに一つのピークを迎えつつある。後藤啓介(シント=トロイデンVV)、佐藤龍之介(FC東京)といった次世代の台頭に賭けるのか。それとも、5大リーグでプレーする選手のポテンシャルやクオリティを優先するのか。

 森保監督はギリギリまで見極めながら、人選を進めていくことになる。

 北中米W杯に挑む日本代表メンバーの発表は5月15日だ。

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