【浦和】堀之内SDの言葉から読み解く、山根視来×瀬古樹へ“3つ”の役割と期待
浦和の堀之内聖スポーツダイレクター。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI
山根にはアタッキングサード、瀬古にはゲームを動かす力を求める。
J1リーグの浦和レッズは8月19日、完全移籍で加入したDF山根視来とMF瀬古樹の加入記者会見を埼玉スタジアムで行った。二人とともに出席した堀之内聖スポーツダイレクター(SD)が、獲得の経緯や新戦力に期待する役割について語った。
山根はMLSのロサンゼルス・ギャラクシー、瀬古はイングランドのストーク・シティFCから加入。ともに川崎フロンターレでプレーしたあと海外に渡り、今回、浦和で再びチームメートになった。
堀之内SDは二人について、「このウインドーだけではなく、常に我々が持っているリストの上位にいる二人でした。日常にこだわれる成長意欲、周りを成長させてくれる選手、そういったパーソナリティの部分、ピッチ内外両面を検討し、今回の獲得に至りました」と明かす。
ポジション面での補強に加え、浦和が重視したのが選手としての姿勢だった。
では、二人に具体的に何を求めているのか。堀之内SDの言葉から、大きく「3つの期待」が見えてくる。
1. 戦術理解度とハードワーク
二人に共通して求めているのが、チームのために戦う姿勢だ。
「戦術理解度の高さ、攻守においてハードワーク、チームのために戦えるというところは二人に共通している部分だと思います」
海外で経験も積んだ二人に、戦術を遂行する献身性を求めている。
カタールW杯日本代表でもある山根は新天地で「様子を見ながら練習していてはいつまで経っても集団に入っていけないと思うので、遠慮なくやりたい」と語る。瀬古も「日々の取り組みの姿勢」で自身の基準を示していきたいと意欲を示した。
2. 山根視来には「アタッキングサードでの質」
山根に対して堀之内SDが期待するのは、右サイドから攻撃に変化をもたらす力だ。
「アタッキングサードでのタイミングのいいオーバーラップ、外や中を走って自らがクロスを上げてチャンスを作る部分。おとりになってチャンスを生み出すところは非常に期待しています」
堀之内SDは「推進力、特にアタッキングサードでの質の高さ」を評価していると説明した。
山根は湘南ベルマーレ時代に曺貴裁監督の指導を受けた経験もある。曺監督について「成長するためにはこの人の下ではごまかせないな」と感じたと明かし、自身の役割については言葉で周囲に伝えるというより、「自分の背中を見て、感じてもらえたらいい」と語った。
3. 瀬古樹には「ゲームを動かす力」
瀬古に期待されるのは、中盤でチームをつなぎ、試合を動かす役割だ。
「ディフェンスラインと前線をつなぐ役割、そこから長短のパスを駆使した展開力、タイミングを見た縦パス、そういったところでゲームを動かす力は非常に評価しています」
加えて堀之内SDは、「守備面では球際を激しく行ってボールを奪う力も非常にある選手」と評価している。
瀬古自身も自らの役割について「前と後ろのつなぎ役」と表現。攻守でチーム全体を円滑に機能させることを意識している。
浦和は今シーズンから曺監督のもと、新たなチーム作りを進めている。堀之内SDはクラブの目標について、「アジア、世界というものはしっかり掲げています」と改めて強調した。
シーズン開幕後に加わった二人が、変革を進める浦和にどのような変化をもたらすのか。すでに練習には加わっているが、山根はアメリカにいた先月末に負傷した影響が若干残っているとも明かす。どのタイミングで加わってくるのかもポイントになる。
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