堂安律のアル・イテハド移籍、最終局面で「新たな問題」発生。年俸約16億円で『合意』報道も…
堂安律 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ディアビのレバークーゼン移籍が停滞か
ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトのサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)MF堂安律(Ritsu DOAN)のサウジアラビア1部アル・イテハドへの移籍が、最終局面を迎えている。ただし8月29日、堂安獲得の前提となるフランス代表FWムサ・ディアビの放出に新たな問題が発生したと、サウジアラビアで報じられている。
サウジアラビア紙『アル・リヤディヤ』の情報をもとに、現地メディアは28日、アル・イテハドとフランクフルトが堂安の移籍について「合意に達した」と報じた。残すのは契約上の手続きで、正式発表が近づいていると伝えていた。
一方、ドイツ『スカイ・スポーツ』が同日に伝えた情報では、アル・イテハドからフランクフルトへの具体的なオファーは1800万ユーロ(約33億円)。堂安は移籍に前向きで、アル・イテハド側に加入の意思を伝えているという。ただ、フランクフルトはこの時点で移籍を認めていなかった。
フランクフルトを率いるアディ・ヒュッター監督は堂安の残留を希望している。27日の記者会見では、「リツには出て行ってほしくありません。私たちにとって非常に重要で、素晴らしい選手です。常に違いを作ることができます」と語り、そのうえで「ただし移籍市場が閉じるまでは、何が起きてもおかしくありません」と含みを持たせた。
ドイツ人記者クリスティアン・ファルク氏は、クラブ内部でも堂安を巡って意見が分かれていると指摘。ヒュッター監督が残留を求める一方、スポーツ部門は条件次第で売却に応じる可能性があり、2700万から3000万ユーロ(約50億~55億円)のオファーであれば移籍が実現するとの見方を示している。
サウジ紙『アッシャルク・アル=アウサト』は29日、アル・イテハドが堂安側から移籍への同意を得たあと、フランクフルトとの交渉を大きく前進させたと報じた。正式契約には財務監督委員会の最終承認など、残りの手続きが必要だという。
しかし、ここに来て別の問題が浮上した。
アル・イテハドは堂安を、レバークーゼン復帰が迫っていたムサ・ディアビの後継者に据える計画を進めてきた。ところが『アル・リヤディヤ』によると、ディアビとアル・イテハドの間で金銭面の未払い分を巡る問題が発生。ディアビはすでにドイツへ向かっているものの、レバークーゼン移籍の手続きがストップしているという。
しかも、この問題は堂安の移籍にも直接影響する。アル・イテハドがディアビの移籍を完了させたあと、堂安の獲得手続きを進める予定だ。つまり現時点で、ディアビの問題解決が堂安加入に向けた“最後の関門”になっている。
アル・イテハドを率いるのは、堂安がPSVアイントホーフェン時代に指導を受けた前ガンバ大阪のイェンス・ヴィッシング監督だ。サウジ側では「合意」と報じられる一方、ドイツ側ではフランクフルトがまだ最終的なゴーサインを出していないとの情報もある。そしてディアビの移籍も停滞――。堂安の去就を巡り、移籍市場最終盤で複数の動きが絡み合っている。
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