【なでしこ】神谷千菜、3ゴールすべて異なる形。兄に学んだパワーキック、上野真実が引き出す起点の力…「FWとして使いたいと思ってもらえる存在に」愛知・名古屋アジア大会、今日は台湾戦
愛知・名古屋アジア大会で、これまで2試合連続・通算3ゴールを決めているなでしこジャパンの神谷千菜(11番)。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
中2でキャリアをスタート、伊賀FCくノ一三重で技を磨き、25歳になって広島で成長一直線
[名古屋アジア大会 女子サッカーGS第3戦] 日本代表 – 台湾代表/2026年9月21日19:30/小笠山総合運動公園エコパスタジアム
愛知・名古屋アジア大会の女子サッカー・グループステージ第3戦、日本女子代表(なでしこジャパン)は9月21日、台湾女子代表(チャイニーズ・タイペイ)と対戦する。
ここまでの2試合で3ゴールを決めているのが、FW神谷千菜(サンフレッチェ広島レジーナ)だ。タイ戦では相手を振り切り、得意のヘディングで代表初ゴールを記録。さらに浮き球のパスをそのままボレーで仕留めた。続くベトナム戦では、相手に囲まれた状態から豪快に右足を振り抜いた。
3得点はいずれも異なる形だ。ただ、神谷が大会を通して貫こうとしているのは「自分でゴールに行く姿勢」だという。人数をかけてゴール前を固める相手に対し、強引にでもシュートを打ち切る。ベトナム戦で決めたミドルシュートも、その意識から生まれた。
「ドリブルで抜いて行くのは得意ではなくて……。普段だったらパスを選ぶけど、ちょっと余裕があったのと、シュートする瞬間に相手の股が開くかなと思っていました」
狙い通り、神谷の力強いシュートは相手の股を抜き、ゴールに突き刺さった。
本格的にサッカーを始めたのは中学2年生からで、最初はFWではなかった。重いキックは、兄から教わったものだ。
「遠くに飛ばすキックとパワー系のキックを教えてもらっていました。それもあって、今の形がある。でもFWとしてこれが武器になると感じたのは高校に入ってからです」
伊賀FCくノ一三重で、ボールを収めるプレーや守備が自分の中でしっくりと噛み合ってきた。そして広島レジーナで、その長所をさらに伸ばしてもらっているという。中学2年生から始めて13年目、いまも吸収を続けている。
その成長を支える存在の一人が、今回ともに招集されているFW上野真実だ。
「レジーナで成長を感じる一つは、自分が起点になるプレー。でもそれは真実さんが一つ下のポジションで本当にたくさん動いてくれるから、自分は自由にプレーできるんです」
初招集の代表活動で、神谷は緊張や不安も抱える。それでも、ゴールを決めるだけで満足はしていない。
「キープのところや味方を助けるプレーは、まだまだしっくり来ていない。この大会では、FWとして使いたいと思ってもらえる存在になりたいです」
豪快なキック力と思い切りの良さに、周囲の助言を素直に自分のものにする柔軟さを併せ持つ。神谷は目標である優勝に向けて、自らゴールへ向かう姿勢を貫く。
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