“慣れあいジャパン” 森保監督の2.5次政権、マンネリ打破できるか? 直近8人が先発落ち、板倉滉ら絶不調の選手も招集【サッカー日本代表】
日本代表メンバー。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
指揮官の信頼のもとチーム力を高めてきたが、競争力は低い
[キリンチャレンジ杯] 日本代表 ― ウルグアイ代表/2026年9月24日/キューアンドエースタジアムみやぎ
FIFA北中米ワールドカップ(北中米W杯)を経て、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)がキリンチャレンジカップとキリンカップサッカーの国内4連戦に臨む。9月24日は宮城県のキューアンドエースタジアムみやぎ(宮城スタジアム)でウルグアイ代表と対戦する。
今回は2週間で4試合を実施。31人が招集されたが、冨安健洋(クリスタル・パレスFC)が負傷のため不参加となった。
メンバーは北中米W杯の26人中20人が招集され、さらに松木玖生ら4人が初招集。調子のいい田中聡、熊坂光希らも再招集された。来年1月のサウジアラビア・アジアカップまで森保一監督が率い、その後、大岩剛監督にバトンタッチされる。
森保監督のミッションはアジアカップ優勝。そこに向けて、今回もコアメンバーが引き続き招集された。指揮官からの信頼が感じられる一方、所属クラブで結果を残せずにいる選手も変わらずメンバー入りしている。
フィールドプレーヤー27人のうち実に8人が直近の所属クラブの試合で先発から外れていた。いずれもレギュラーの座が危ぶまれる立ち位置にいる。
もちろん北中米W杯に臨んだことで、コンディション調整が難しく、ここから調子を上げていくはず――と期待が込められているのは分かる。本来の力を出し切れていない、という理解なのだろう。
とはいえ、W杯にも招集された後藤啓介(ブンデス1部4試合・0得点)、塩貝健人(同2部5試合・0得点)は、いずれもドイツで苦戦を続けている。正直、その成績はフル代表レベルにあるとは言えない。
ここで結果を残し、所属クラブでも調子を上げてほしいという願いを込めた招集なのであれば、それは森保監督が常に主張してきた“ベストメンバーを呼んで、常に勝利を狙う”という趣旨から外れる。フル代表をコンディション調整の場に活用するのは論外だ。
そういった意味でも、8年を超えた長期政権の弊害は出始めている。指揮官が選手たちに信頼を寄せ、その関係性をベースにチーム力を高めてきたのは事実だ。しかし、これまでアジアカップを獲れず、東京五輪でもメダルを逃し(森保監督がU-23代表と兼任)、集大成の北中米W杯も結局1勝しかできなかった。
W杯のアジア予選では最強と言える。ただ、その先へ突き抜けきれずにいる。親善試合ではドイツ、ブラジル、イングランドを下した。しかし、そのあたりでピークアウトしてしまったのではないか。
エース格の三笘薫は負傷にあえぎ、久保建英は所属先で先発落ちが続く。板倉滉もボルシア・メンヒェングラートバッハで開幕4連敗を喫し明らかに精彩を欠く。安藤智哉も2部リーグで決して突出しているわけでもない。
一方、鈴木唯人がSCフライブルクで開幕戦ハットトリックを達成するなど、気を吐く選手もいる。そういった勢いのある選手をしっかり戦力として活用していけるか。システムの変更も選択肢に入るだろう。
信頼される限り招集されるはず――。そんな“慣れあい”がどこか感じられてしまう。実力や競争よりも、期待値が優先される。そこに何かしらの刺激とマンネリ打破がほしい。力の劣る相手や親善試合に勝ち続けることで、危機感のない日本代表になりつつある。その状況に、周囲も慣れてきてしまっているところは否めない。
◎フィールドプレーヤーの直近の出場記録
板倉滉 9/19 マインツ戦 先発
渡辺剛 9/20 ユトレヒト戦 先発
安藤智哉 9/20 コットブス戦 先発
伊藤洋輝 9/18 ウニオン・ベルリン戦 ベンチ・出場なし
瀬古歩夢 9/19 トゥールーズ戦 先発
鈴木淳之介 9/20 ブレンビー戦 ベンチ→72分出場
伊東純也 9/20 クラブ・ブルージュ戦 先発
鎌田大地 9/20 リーズ戦 先発
相馬勇紀 9/20 柏戦 先発
前田大然 9/19 エバートン戦 ベンチ→74分出場
堂安律 9/19 フライブルク戦 先発
上田綺世 9/20 ニース戦 先発
田中碧 9/20 クリスタル・パレス戦 先発
中村敬斗 9/19 レンヌ戦 ベンチ→79分出場
佐野海舟 9/19 ボルシアMG戦 先発
熊坂光希 9/20 町田戦 先発
久保建英 9/20 バレンシア戦 ベンチ・出場なし
鈴木唯人 9/19 フランクフルト戦 先発
田中聡 9/20 エルフェアスベルク戦 先発
佐野航大 9/20 トゥウェンテ戦 先発
塩貝健人 9/18 ダルムシュタット戦 ベンチ・出場なし
後藤啓介 9/19 フランクフルト戦 ベンチ→84分出場
佐藤龍之介 9/20 R・ソシエダ戦 ベンチ・出場なし
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