なぜ日本代表の久保建英は2戦連続「出場機会なし」だったのか? ソシエダ監督が語った“優先事項”と選手交代の理由
久保建英 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「守備の規律」と「前線からのプレス」を強調
[スペイン1部 第8節]R・ソシエダ 3-2 デポルティボ/2026年10月11日23:15(現地11日16:15)/レアレ・アレーナ
スペイン1部ラ・リーガ第8節、レアル・ソシエダはデポルティボ・ラ・コルーニャに3-2で勝利を収め、6位に浮上した。日本代表MF久保建英(Takefusa KUBO)は中断前のリーグ戦に続きベンチ入りしたものの、出場機会を得られなかった。
ソシエダはヨン・マルティン、アルセン・ザハリャン、ゴンサロ・ゲデスのゴールで、後半早々に3-0とリードを広げた。ところが、2失点に加えてパブロ・マリンがレッドカードを受けて退場となった。数的不利での戦いを強いられたが、GKアレックス・レミロの好セーブなどで1点差を守り切った。
注目されるのは、3-0となった直後の55分の交代策だ。ペッレグリーノ・マタラッツォ監督は得点を決めたゲデス、そしてザハリャンを下げ、ミケル・オヤルサバル、ジョブ・オチエングを投入した。
マタラッツォ監督は試合後の記者会見でゲデスの交代について、「得点を決める前から予定していた」と説明。その理由として、「左サイドにより多くのエネルギーをもたらすこと」「守備の安定性と規律を高めること」、そして「オヤルサバルに前線からのプレスを整理させること」を挙げた。つまり、この交代はリードを保つとともに、より前線に強度をもたらしたかったという戦術的な判断だった。
監督は久保を起用しなかった理由について、個人名を挙げては説明していない。ただ、マリン退場後には守備と試合運びを優先。イゴール・スベルディア、さらにエクトル・フォルトを投入して逃げ切りを図った。地元メディア『カデナSER』も、3-0から一転して苦しい展開になった試合を、レミロが支えたと報じている。
一方、スペイン紙『AS』は9月下旬、久保の序列低下について、マタラッツォ監督との個人的な関係ではなく「サッカー上の判断」と分析。ゲデス、アンデル・バレネチェアに加え、オチエングの台頭を、現在の久保を取り巻く競争要因と指摘している。
この日は国際Aマッチ明けで、久保を含む代表組が合流して間もないタイミングでもあった。スペイン紙『ムンド・デポルティボ』は、国際組の移動などの負荷もあるため、マタラッツォ監督が「通常とは異なる」先発構成を組んだと見ている。
ソシエダは現地15日、UEFAヨーロッパリーグでロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズとのアウェーゲームに臨む。連戦のなか、久保が出場機会をつかめるか。前体制でも結果を残した、4-4-2の右MFよりもFW起用で、チャンスがあるか――。
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