レアルのジダン監督は久保建英に『ヴィニシウスプラン』を発動か
久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
スペインメディアが「昨季の『成功例』を生かすべき」。
スペインの新興デジタルメディア『エル・エスパニョール』は8月2日、レアル・マドリードのMF久保建英のこれまでの「インターナショナル・チャンピオンズ・カップ」と「アウディカップ」のパフォーマンスを受けて、「レアルの2019-2020シーズンを控えたプレシーズン、日本人選手の活躍は、素晴らしいセンセーションの一つだった」と振り返り、今後の起用法などについて考察している。
記事では、まだプレシーズンの最初の段階とはいえ、多くの有望な新戦力がパッとせずにいるなかで、久保が「あらゆる面でいい印象を残した」と評価している。
そのうえで、同メディアは「明らかな賭けに成功した」という昨季の成功例をもとに、ジダン監督が『ヴィニシウスプラン』で久保を育てる(べきだ)と伝えている。
「思い出してもらいたい。ヴィニシウス・ジュニオールは18歳の時にレアル・マドリードに加わった。そして夏の間はトップチームのプレシーズンに合流し、そのあとカスティージャとレアル・マドリードのトップチームの両方でプレーすることによって、チャンスを掴んでいった」
加入した当初の待遇、年俸などの差はあるものの、昨季のヴィニシウスと今季の久保とは共通項が多い。つまり、そういった「成功例」があるのだから、久保もそのように育てるべきだ、と。
また、EU枠外は3選手のみがトップチームに登録が可能という「パスポート問題」にも触れ、フェデリコ・バルベルデとエデル・ミリタオンがスペイン国籍を取得するのを待って、そこから「彼(久保)の進歩に懸けるべき」と強調する。
トップチームでプレーさせて揉ませるべきだ、他クラブにレンタル移籍させるべきだ、という案も浮上している。しかし”王道”ともいうべき『ヴィニシウスプラン』を推奨。ただしそれでも、最後は久保の力に掛かってくると説いている。