スペイン人のほうが驚いた?香川真司の日本代表「未招集」がサラゴサで話題に
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
7試合連続先発、チームの無敗でのスタート奪取に貢献。3日のマラガ戦は発熱のため欠場。
[スペイン2部 9節] レアル・サラゴサ 2-2 マラガ/2019年10月3日/カルロス・タルティエレ・スタジアム
スペイン2部レアル・サラゴサのMF香川真司が10月3日のマラガCF戦、直前に発熱を起こしたために欠場した。地元メディアは直前のオビエドへの長距離移動と寒暖差が影響し、体調を崩したと伝えている。
また、アラゴン州の地元メディア『El periodico』、スペインのスポーツ紙『マルカ』などはこのほど、香川が10月の国際Aマッチ期間、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選に臨む日本代表に招集されなかったことをニュースとして取り上げている。招集されなかったことで1部リーグ中断中にも実施されるサラゴサの戦いには集中できるが、「未招集」だったことをやや驚いてる様子だ。
『El periodico』は10月3日の日本代表発表を受けて、次のようにレポートしている。
「サラゴサのミッドフィルダーの名前は、発表された日本代表のリストに載っていませんでした。これで香川真司は10月13日CDヌマンシア戦、16日のCFフエンラブラダ戦に出場できることになり、ビクトール・フェルナンデス監督にとっても、選手のやりくりが楽になるだろう」
そう伝えるとともに、日本代表がカタールW杯アジア2次予選、10月10日にモンゴル代表(ホーム/埼玉スタジアム)、15日にタジキスタン代表(アウェー/ドゥシャンベ)と対戦すること、そしてデポルティーボ・ラ・コルーニャの柴崎岳、レアル・マドリードからRCDマジョルカにレンタル移籍している久保建英がメンバーに入ったことも記している。
サラゴサは今週末の10月6日、ホームでカディスCFと対戦する。最近2試合連続ドローのサラゴサはリーグ戦4勝4分(14得点・6失点)で、他チームより1試合消化試合が少なく暫定3位につけている。一方、カディスは7勝1分1敗(14得点・8失点)で首位に立っている。序盤戦の重要な一戦になりそうだ。
香川はこれまで7試合2得点。開幕から全試合で先発を続けていたが、オビエド戦で初めて欠場した。
スペイン国内では、久保、柴崎同様に、あるいはそれ以上に、香川の活躍ぶりはインパクトがあった。そのため、今回、日本代表に招集されなかったことを意外だと受け止めているようだ。
香川は先日、サラゴサ加入から1か月が経ったことを受けてクラブで記者会見を実施。その席で、次のように語っていた。
「(無敗スタートに)いいスタートを切れました。ただ課題は個人としても、チームとしても感じています。それは当然のことで、もっとシーズンが進むにつれて、コンディションが上がっていくので、今は何より内容より結果を重要視して、いいスタートを切れたと思います。これから試合が続くなか、チームとして、戦い方を含め向上していくために、ハードワークをしていきたいと思います」
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[文:サカノワ編集グループ]