サラゴサ香川の同僚が「心臓の病」で復帰未定に。勝利のロッカールームでは――
ヌマンシア戦で勝利を収めた後のロッカールーム。「頑張れラファ」と書かれたTシャツを着るサラゴサの選手たち。中央には香川真司の姿も。(C)REAL ZARAGOZA ※クラブ公式ツイッターより
チームの開幕ダッシュに大きく貢献、前線のトライアングルを形成してきたドワミーナが…。
[スペイン2部 11節] ヌマンシア 0-1 サラゴサ /2019年10月13日/ロス・パハリートス
スペイン2部リーグ、レアル・サラゴサがイニゴ・エグアラスのゴールでCDヌマンシアに1-0で競り勝ち、5試合ぶりの勝点3を獲得。暫定3位に浮上した。香川真司は2試合連続で先発し、75分に途中交代している。
この試合を前に、サラゴサに衝撃が走った。
これまで2トップの一角に入りチームを牽引してきた24歳のガーナ代表FWラファエル・ドワミーナが、「健康上の理由」で復帰時期未定の療養に入った。心臓に何かしらの疾患が明らかになったとされる。スペインメディアの『マルカ』などが報じた。
ドワミーナは2017年、スイスのFCチューリッヒからイングランド・プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCへの移籍が決定的になったものの、メディカルチェックで問題が明らかになり契約直前で破断になっていた。
そして疾患の問題はクリアされたとして、昨季はスペイン2部のレバンテUDでプレーし(12試合・0得点)、今季サラゴサに加わった。そしてコロンビア人のルイス・スアレスと2トップを組み、トップ下の香川とともに前線のトライアングルを形成し、これまでリーグ9試合2ゴールを記録。無敗で駆け抜けた序盤戦をけん引してきた。
ところが直前のカディスCF戦(●0-1)では調子が上がらず70分で交代を余儀なくされた。『マルカ』によると、その後の検査によって異常が発覚したという。デリケートな問題のためクラブは病名などを明らかにしていないものの、健康上の理由で、復帰時期未定の療養に入ったと発表された。
ビクトール・フェルナンデス監督は「私たちにとって、大切な若き選手です。この逆境を乗り越えようと立ち向かっています。私たちもともに前進し、団結しなければいけません。この事態を、チームを強くすることにつなげなければなりません」と語っていた。
それだけに今回のヌマンシア戦の勝利は、クラブにとって重みと価値ある『勝点3』になった。試合後の記者会見で、指揮官は最後に「ラファとサポーターにこの勝利を捧げます」と語って締めくくっている。
そしてロッカールームでは、勝利を収めた選手たちが「頑張れ、ラファ」と書いたTシャツを着て写真に収まり、チームメイトを鼓舞している。
サラゴサは5勝4分1敗(15得点・8失点)で暫定3位に再浮上。2試合連続スタメン出場の香川はリーグ9試合2ゴール。
サラゴサは次節10月16日、5位のCFフエンラブラダとアウェーで対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]