【日本代表】「今日は狙い通り」原口元気が2年連続キルギス弾。あの時は「5年2か月ぶり」の”歴史的”ゴールだったが…
原口元気。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
W杯アジア2次予選、アウェーで2-0勝利。グループ4連勝&無失点。
[カタールW杯 アジア2次予選 グループF 4節] キルギス 0-2 日本/2019年11月14日/スパルタクスタジアム(ビシュケク)
カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選F組の第4戦、日本代表がキルギス(キルギスタン)代表に2-0の勝利を収めた。日本は4連勝でグループ1位をキープ。13得点・無失点で年内の予選の全試合を終えた。一方、キルギスは2勝2敗に。
この日、左MFに抜擢された原口元気が、ちょうど1年前に行われたキルギスとの親善試合(2018年11月20日/豊田スタジアム)に続き、直接フリーキックからゴールを決めた。
前半のうちに南野拓実のPKによるゴールで1-0とリードして迎えた54分だった。勇敢に立ち向かってくるホームのキルギスに苦しめられていただけに、あと1点が欲しい時間帯だった。
ゴール正面、向かってやや左の好位置。南野と原口がセットされたボールサイドに寄る。そして躊躇わず走り込んだ原口が右足を振り抜くと、壁の間にできていたスペースを抜けるコントロールされたショットを放ち、ゴールネットを揺らしてみせた。
1年前はGKのファンブルから決まったゴールで、「もっとしっかりと決めたかった」と苦笑いを浮かべていた。当時からの”やり直し”とも言えるショットを、同じ相手に決めてみせた。
昨年11月の一戦、原口のゴールは”歴史的”だった。日本の直接FKによるゴールは、2013年9月6日のキリンチャレンジマッチのグアテマラ戦(〇3ー0)で遠藤保仁が決めて以来、実に5年2か月ぶりだったのだ。
そして今回も直接FK弾。原口が”キルギスキラー”と化した。
日本代表の背番号8は試合後のフラッシュインタビューで次のように語った。
「(直接FKは)昨日も練習していて、チームとしても練習していて、やっと形になりました。(キルギス戦でよく決めますね)前回は納得いくシュートではなかったけれど、今日は狙い通りのところに行きました」
そのように語って笑顔を浮かべた。
所属先のドイツ2部のハノーファーは開幕からの低迷で監督が解任される事態となった。原口自身も苦しみ、これまでリーグ12試合ノーゴール――移籍した昨年からゴールを奪えずにいる。
欧州組9人がこの試合のあと離脱するが、原口はベネズエラ戦にも帯同する。今回のゴールを景気づけに、ドイツでの反撃にもつなげたい。
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[文:サカノワ編集グループ]