バルセロナB初ゴールの安部裕葵にスペインメディア「奇妙なゲーム」「可能性溢れる選手」
バルセロナBの安部裕葵。(C)FC_BARCELONA (C)FCB
こぼれ球を確実に仕留める。しかし試合は3-3のドローに。
[セグンダB 13節] バルサB 3-3 コルネジャ/2019年11月17日/ヨハンクライフスタジアム
FCバルセロナBのMF安部裕葵(前鹿島アントラーズ)がセグンダB(実質3部リーグ)13節のUEコエルネジャ戦、1-0で迎えた22分に同チームでの初ゴールを決めた。しかし試合は、そこから一時逆転を許す展開になったものの土壇場で追い付き、辛うじて3-3で引き分けている。
安部はこの日センターフォワードに入り、3試合連続で先発出場を果たす。14日にFCカルタヘナとのチャリティマッチでトップチームデビューを果たした20歳のアタッカーは、さらに勢いに乗るように、この試合でも活躍する。
バルセロナBの1点リードで迎えた22分だった。中央突破に成功した味方のシュートのこぼれ球に、安部が反応する。そして後方からしっかり詰めたバルサの12番が、冷静に合わせる。コースを突いたボールがゴールネットを揺らし、ついに初ゴール――スペインでまた一つ「記録」を刻んだ。
これがセグンダB10試合目にして決めた初ゴールに。
しかし試合は一転、バルサBは34分、43分、86分と失点を喫し、終盤に2-3と逆転を許してしまう。それでも90+2分、モンチュのゴールでなんとか3-3の同点に追いついて、勝点1を掴んでみせた。安部は77分までプレーし、エクアドルの人20歳のアタッカー、ジャヴィア・エンリケ・デルガード・サヴェリオと交代している。
スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』は、「30分から試合が一転した『奇妙なゲーム』」とし、ヨハンクライフスタジアムでの初黒星を辛うじて逃れたとレポートしている。また、『ビー・サッカー』は安部について、「可能性が溢れる日本人選手」と評価していた。
バルセロナBはセグンダBのグループ3、5勝6分2敗(19得点・14失点)で6位に甘んじている。
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[文:サカノワ編集グループ]