【浦和 ACL決勝】サウジがサポーターにチャーター4機準備、クウェート政府も応援
2017年決勝で、競り合う浦和の興梠慎三とアル・ヒラルの選手たち。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
2年越しのリベンジに燃えるアル・ヒラル。バックアップも手厚い。
[ACL 決勝 2nd] 浦和 – アル・ヒラル/2019年11月24日19:00/埼玉スタジアム2〇〇2
アジアチャンピオンズリーグ( ACL )決勝・第2戦(セカンドレグ)、浦和レッズ対アル・ヒラル戦が11月24日19時から埼玉スタジアムで行われる。第1戦を0-1で終えた浦和は最低でも1ゴール、逆転には2得点が必要。もしもアル・ヒラルがゴールを決めた場合、アウェーゴールにより、浦和は3ゴールが必須となる。
現在サウジアラビアリーグ1位、首都リヤドをホームにするアル・ヒラルは1995年以来、現行制度になって最初のアジアタイトルを狙う。何より2年前の決勝で敗れたリベンジに燃えている。
力の入れようは相当だ。アル・ヒラルの公式( @Alhilal_FC )とスタッフ(@hilalstuff )のツイッターによると、サウジアラビアの皇太子がサポーターのために4機の直行によるチャーター機を用意、「無事出国しました」と報告している。もちろん、選手たちもチャーター機で来日している。
また、なんとクウェート政府からアル・ヒラルの優勝を祈念するメッセージが届いたということも報告されている。
アル・ヒラルスタッフのツイートでは過去のデータなども提供。ACL決勝の第1戦で勝利を収めたチームは2004年以降、すべて優勝しているという、浦和にとっては、ちょっと嫌なデータではある。その2004年、城南一和(韓国)はアウェーでの第1戦、アル・イテハド(サウジアラビア)に3-1で勝利。ところがホームでの第2戦、0-5の大敗を喫している。
さらに、アル・ヒラルで230試合、国際Aマッチ176試合に出場しているサウジアラビアの伝説的GKモハメド・アル・デアイエ氏(47歳)のメッセージも紹介されている。アル・デアイエ氏は「トロフィーを獲得し、ワールドカップ予選突破につなげてください。皆さんの名前は歴史に刻まれ語り継がれることでしょう」と、エールを送っている。
また、アル・ヒラルのラズヴァン・ルチェスク監督は前日の公式記者会見で、「とても面白い試合になると思っています。第1戦で少し運が足りず、1-0でしっかり勝てましたが、2-0、3-0にもなってもおかしくなかった。ただ、これもサッカー。日本に来たのは遊びではなく、勝ちに来た。非常にタフなゲームになる」と抱負を語っている。
加えて、アル・ヒラルスタッフのツイッターでは、サウジアラビア代表MFモヘメド・カンノの「第1戦のことはリセットして、また新たな決勝戦のつもりで臨みます」というコメントなども紹介されている。
アル・ヒラルは18日に来日し、千葉県などで調整を続けてきた。一方、先の国際Aマッチ機関、サウジアラビア代表にはチームから7人が選ばれており、彼らのコンディションが果たしてどうか(直前20日のパラグアイ戦は全員試合に出場せず)。
いずれにせよ、見応えのある白熱の好ゲームになることだけは間違いない。超満員の埼スタで、浦和が中東の雄を迎え撃つ。
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[文:サカノワ編集グループ]