イエローカード8枚の乱戦!マジョルカ久保は決定機連発、味方をかばったが…
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
2試合ぶりのフル出場を型したが、3位のセビージャに完敗。
[スペイン1部 18節] マジョルカ 0 – 2 セビージャ/2019年12月21日/エスタディ・デ・ソン・モイシュ
RCDマジョルカがホームに前節まで3位のセビージャFCを迎え0-2で敗れた。マジョルカの久保建英は2試合ぶりのフル出場。マイナスのクロスやスルーパスから決定的なチャンスを作り出したものの、味方のシュートは枠を捉えきれなかった。
試合終了と同時に大きなブーイングが飛んだ。両チーム合わせて8枚のイエローカードが飛び出した。ただ主審が試合をコントロールできず、ホームチームにとって、いくつかの不可解な判定が続いた。
0-1で迎えた44分、イドリス・ババのクロスにアンテ・ブディミルが合わせたが、肩が出ていたとしてVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でノーゴールに。角度によってはオフサイドではないのでは……と思われるシーンだった。
さらに63分、イドリス・ババがペナルティエリア内で相手を足を踏んだように見えたシーンで、主審がPKを宣告。マジョルカの選手たちはそれはないだろうと抗議したものの、VARも介入して最終決定。そのキックを決められ、リードは2点に広がった。結果的にこの1点が致命傷となった。
さらに抗議してマルティン・ヴァルイエントがイエローカードを受けたシーンでは、久保が主審との間に入って説明し仲裁を試みていた。
4-1-4-1の右サイドハーフで先発した久保は途中からトップ下でもプレー。ただボールを持つと仕掛けて再三にわたりチャンスを作り出したが、味方が決め切れず。久保自身もシュート1本に終わった。
ただ判定へのフラストレーションを溜めたとはいえ、試合内容でもセビージャがマジョルカを上回っていた。マジョルカから見て、シュート数は8本対13本、枠内シュート1本対6本、ボール支配率39パーセント対61パーセント。何かしらの面で上回ることができなかった。
これでマジョルカは前回セルタ・デ・ビーゴ戦で引き分けたものの、5試合勝ち星なし。4勝3分11敗(18得点・32失点)の勝点15のまま。セビージャはリーグ3試合ぶりの勝利。
久保は7試合連続の先発出場で、あまり目立てず途中交代した前節のセルタ・デ・ビーゴ戦(△2-2)からパフォーマンスを大きく上げたが、勝点獲得には貢献できなかった。
マジョルカはこれが年内最終戦。ここから冬の中断期間に入り、年明けの1月5日(日本時間20時から)、アウェーで暫定9位と好調なグラナダCFと対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]