マジョルカが久保建英の「レンタル1年延長」をレアルに希望か
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
仲介人に伝えると、地元メディアが報じる。
マジョルカ島の地元メディア『ディアリオ・デ・マジョルカ』は12月30日、『久保を2021年まで目指す』と題した記事を掲載。スペイン1部リーグ(ラ・リーが)のRCDマジョルカがレアル・マドリードからレンタル移籍中の久保建英の期間延長について、エージェント(仲介人)に関心があることを伝えると報じた。
久保は2019年6月4日の18歳の誕生日を迎えると同時に、FC東京との契約を終えてフリーに。仲介人がスペインのチームを中心に交渉し、レアル・マドリードと5年契約を結んだ。1年目はBチームであるカスティージャ(実質3部リーグ所属)中心で活動する予定だったが、ジネディーヌ・ジダン監督がプレシーズンのアメリカ、ドイツの遠征に久保を招集。そこで久保が周囲の期待に応えるパフォーマンスを見せたことで、ジダン監督が高く評価、さらに他クラブからもレンタル移籍での獲得のオファーが届いた。
ジダン監督、さらにはカスティージャのラウール・ゴンザレス監督は、久保にマドリードに残るよう希望を伝えた。ただレアル・マドリードは、リーグ戦に臨めるEU枠外の外国籍選手3枠がすでに埋まっていることもあり、久保はレンタル移籍で経験を積むことを決断する。そして、レアル・バジャドリードなども候補に挙がるなか、今季2部から昇格したマジョルカでのプレーする道を選択した。
久保はこれまでマジョルカでリーグ15試合1得点・2アシストを記録。最近は7試合連続でスタメン出場を続けている。
確かにマジョルカとしては、日本でのマジョルカのユニフォーム販売を開始。Jリーグとの連携も模索しており、戦力面ではもちろんのこと、さまざまな”久保効果”を期待していることが感じられる。
一方、同じ18歳のロドリゴら若手が急成長を遂げているレアル・マドリードも、このままの成長を見せれば久保をチームに復帰させることを基本線に考えていえる。ジダン監督が久保の実力をしっかり評価している点も見逃せない。
さらには、レアル・ソシエダが久保の獲得を検討しているとも言われる。ただ、その件については、レアル・マドリードからソシエダにレンタル中の21歳のノルウェー代表FWマルティン・ウーデゴールが2年間の期限付き移籍の期間を1年に短縮し、レアルに復帰した場合、「人的補償」として久保を求めるようだ――と伝えられてきた。ただ、ウーデゴールは基本的にはソシエダの環境に満足していて、2年間プレーに集中したいという意向を示しているという。
マジョルカは1月5日(日本時間20時から)、グラナダCFとアウェーで対戦する。マジョルカは17位、グラナダは9位。
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[文:サカノワ編集グループ]