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浦和Lの『10番』吉良知夏が退団、今後は未定。海外挑戦へ

浦和Lの吉良知夏(10番)と菅澤優衣香(9番)。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

なでしこジャパン12試合5得点。「今シーズンは海外へ、覚悟を持ってチャレンジすることに決めました」

 浦和レッズレディースは1月18日、2010年に加入し11年から背番号10をつけてきた元日本女子代表(なでしこジャパン)のFW吉良知夏(きら・ちなつ)が、チームを退団すると発表した。今後の去就については未定。吉良本人は海外挑戦を目指している。

 吉良は1991年7月5日生まれ、大分県出身、28歳。これまでのサッカー歴は、市浜レッドソックス ― 南大分 ― 神村学園中等部 ― 神村学園高等部 ― 浦和レッズレディース。

 浦和での公式戦通算成績は、220試合・66得点 (リーグ157試合・52得点、リーグカップ35試合・4得点、皇后杯25試合・8得点、 国際女子サッカークラブ選手権3試合・2得点)。 これまでの代表歴は、U-16日本女子代表、U-17日本女子代表、U-19日本女子代表、日本女子代表。代表では12試合・5得点を記録している。

 吉良は次のようにコメントしている。

「2019シーズンを最後に浦和レッズレディースを退団することになりました。2010年の加入から10年間、浦和レッズという素晴らしいクラブでプレーできたことを誇りに思います。

 そのなかでたくさんの仲間と出会い、別れがあり、この場でコメントをする時が自分にもとうとう来てしまいました。

 10年という月日があっという間に感じるほど毎シーズン、タイトル獲得に向け本気で過ごした10年間でした。

 サポーターから感じる熱い応援、選手に掛けてくれる温かい言葉で自分自身何度も救われていました。

 そして皇后杯決勝は2014リーグ優勝した年以来、それ以上の来場者数の多さでピッチから見る真っ赤なスタンドは最高の景色でした。そんな強い味方でもあり最高の雰囲気を作り上げてくれるファン・サポーターのみなさんと優勝したかったです。

 皆さんからのチャントを聞けなくなると思うと寂しい気持ちはありますし、もっと浦和レッズで多くのタイトルを獲りたかったです。

 いろいろな想いはありますが、今シーズンは海外へ、覚悟を持ってチャレンジすることに決めました。

 最後に、浦和レッズを支えてくださるファン・サポーターのみなさん、そして日頃からサポートをしていただいているパートナー企業の皆さん、浦和レッズ関係者、コーチングスタッフ、そしてかけがえのない日々を共に過ごした仲間に感謝の気持ちでいっぱいです。

 本当にありがとうございました」

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[文:サカノワ編集グループ]

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