クロップ絶賛「南野はスーパーボーイ」。プレミアデビューを評価、唯一の懸念は…
南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
何より価値あるのが「役割を理解し、まっとうしたこと」。
[プレミアリーグ 24節] ウルブス 1-2 リバプール/2020年1月23日/モリニュー・スタジアム
リバプールFCのユルゲン・クロップ監督がウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC戦翌日、プレミアリーグデビューを果たした日本代表FW南野拓実のプレーぶりについて語った。そのコメントがリバプールFCの日本語版公式サイトで紹介された。
「タキ(南野拓実)は昨日の試合で私たちが想定していた以上に長くプレーしました。彼にとって大きなステップ。特にそこで活躍したり、キャリアの中で最高の試合をすることを求めていませんでした。
新加入選手として今回のように予想外の展開でピッチに入った時、能力を最大限に生かしてプレーすることは難しいものです。そのなかでメンタルの強さとキャラクターをしっかりと示してくれました」
そのようにサディオ・マネの負傷により33分からの急な出場だったものの、試合の流れに乗り力を発揮したことを、クロップは評価した。
「彼は本当に一所懸命戦い、スペースを埋め、多くのチャンスに絡んでいた。正直、素晴らしいスタートでした」
今回はウイングでの起用に。指揮官は「タキはあの場所でもプレーできる。とても多才だし、あらゆるポジションでプレーできる。彼はまさに求められていた役割を実行してくれた。それが何より重要です」と、南野が求められた「ミッション」をしっかり実行したことを高く評価した。
指揮官が留意していたのが、ここからのリカバリーだ。つまりケガへの心配である。
「リカバリーの面では、十分知るほどの時間を一緒に過ごせていません。まだ様子を見ないといけない。どのゲームも力になっていくことは間違いありません」
久々にまとまった時間プレーした。しかも極めて高い強度を求められた。予想以上のプレッシャーがかかっていた。それらの影響を、慎重に見守りたいということだ。
「彼はまさにスーパーボーイ、スーパープレイヤーだ。彼の才能のさまざまな一面を垣間見た。昨晩はまさに激戦でした。彼は、そういった試合のために万全の状態に仕上げてきていました」
そしてクロップ監督は、「彼はもう我々の一員だ」 と言った。
一歩ずつステップを踏んでいる。次は先発出場、あるいはゴールに絡むことになるか。リバプールは1月26日、FAカップでシュルーズベリー・タウンFCと対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]