本田圭佑に早くも試練。ボタフォゴ監督、事実上「解任」に
ボタフォゴの加入記者会見に臨んだ本田圭佑(右から二人目)。※ボタフォゴTVより
フルミネンセとのダービーで完敗。違約金を払いたくないフロントは「辞任」を求める。
本田圭佑にいきなりの試練か――。ブラジル1部のボタフォゴFRが2月9日、カンピオナート・カリオカ、同じリオデジャネイロをホーム(マラカナン)とするフルミネンセFCに0-3で敗れた。ブラジルメディア『UOL』はこの敗戦を受けて、ボタフォゴのフロントがアルベルト・バレンティン監督を事実上の解任にする動きが加速。同日夜に契約解除が通告された。
記事では『バレンティンとの契約解除へ、辞任を促す動きが進む』と題して、「ボタフォゴのフロントが、監督の解任に向けた準備を進めている。日曜日(2月9日)のクラシックでの敗戦を受けて、その動きが強まった」と報じていた。
ただし、指揮官とは契約解除の際の違約金100万ユーロ(約1億2000万円)が設定されている。そのためクラブはバレンティン監督に対し、違約金の掛からない「辞任」で合意できるよう働きかけていくという。今後の交渉によるようだが、指揮官が聞き入れない場合は「解雇」にするとしていた。
44歳のブラジル出身のバレンティン監督は、ボタフォゴで2018年2月から4月まで指揮を執りカンピオナート・カリオカ制覇を果たした。しかし後任監督が決定していため、引き継ぐことに。ただしチームはその後も結果を残せず、昨年10月、再びボタフォゴに復帰していた。
現役時代にセリエAのウディネーゼ・カルチョでもプレーしている指揮官は、本田について「テクニック的にも高いクオリティを、私たちにもたらしてくれるでしょう。ミランなど高いレベルでもプレーしてきました。幸いイタリアでプレーしていたので、まずイタリア語で少し話をしましょう。ただ私の英語も下手。彼はここに来たら、ポルトガル語を学ぶべきでしょう」と、期待を寄せるとともに要求をしていた。
本田は7日にブラジル入り。2、3週間後のデビューを目指している。
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[文:サカノワ編集グループ]