×

リバプールのクロップ監督が珍しく怒る「コロナウイルス?なぜ私に聞く」

リバプールのユルゲン・クロップ監督。※リバプールFCの公式YouTUBEチャンネルより

「私はサッカーの監督。野球帽を被り、ひどい髭をたくわえているヤツ」

[FAカップ 5回戦] チェルシー 2–0 リバプール /2019年3月3日/スタンフォード・ブリッジ

 日本代表FW南野拓実が所属しているイングランド・プレミアリーグ、リバプールFCのユルゲン・クロップ監督が3月3日のチェルシーFC戦後の記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大に関して意見を求められた。すると52歳のドイツ人指揮官は、「サッカー監督の意見は、そういった非常に深刻なテーマでは重要ではない」と珍しくややイラつきながらコメントを控える場面があった。

 リバプールはこの試合で敗れ、国内2冠を逃した。そうしたなか、イングランドでも今月に入り36人の感染が確認され、イタリアのセリエAでは3月1日に予定されていた5試合の延期が決定するなど、世界中で大流行するウイルス感染の影響について、クロップ監督はそれに関して語るべきではないと強調したのだ。

「おそらく持っている知見は皆さんと変わらないのに、なぜサッカーの監督であり、有名人だからと言って意見を求めるのでしょう。専門家に話を聞くべきだ。政治であり、コロナウイルスであり、なぜ、私なのでしょう? 野球帽を被り、ひどい髭をたくわえているようなヤツですよ。すべての人が健康でベストな状況であることを望んでいますが、私の意見はその問題に関して重要ではありません」

 しかし皮肉にも、結果的にこのコメントが世界中で注目を集めることになった。逆に、そのような著名人や有名人の憶測などを呼びかねない無為なコメントが溢れているからこそ、その指揮官の本音はファンの心にも響いたのかもしれない。

 公式戦2連敗を喫したリバプールは、ここが踏ん張りどころである。

 3月7日(日本時間7日21:30)にはプレミアリーグのボーンマスAFC戦、そして11日(同12日5:00)には欧州UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のアトレティコ・マドリードとの第2戦(第1戦は0-1敗戦)を、いずれもホームで迎える。チームが再び調子を上向かせるためにも、南野にはそろそろ初ゴールが期待される。

関連記事:南野がリバプールで初のフル出場で輝く。チームは公式戦2連敗、クロップ監督は「負けに値する出来」と受け止める

[文:サカノワ編集グループ]

Ads

Ads