【日本代表】反町康治技術委員長が「ロジック&パッション」を指導者に呼び掛ける
松本での監督時代の反町康治氏。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
JFAは無利子の融資開始。ピンチに瀕する各カテゴリーのチームに「遠慮なく手を上げていただきたい」。
このほど日本サッカー協会(JFA)の技術委員長に就任した反町康治氏が、JFAの公式サイトに「反町康治技術委員長よりサッカーファミリーの皆さまへ」と題し、メッセージを掲載した。昨季まで松本山雅FCを率いて現場一筋だった智将が一転、日本代表の監督選定をはじめ日本サッカーの指針を示す立場に立ち、現在の状況をともに乗り越えるための決意を示している。
反町氏は「私の仕事はキッズからプロまでの日本のサッカー向上、発展に向けて努力をしていくことです」と『使命』を示したうえで、現在の新型コロナウイルスの影響によりあらゆるカテゴリーがピンチに瀕している実情を受け止め、「日本サッカー協会はこうしたクラブに対して支援事業をするべく動いています。ですから遠慮なく手を上げていただきたいと思っております」と呼び掛けている。JFAはこのほど全国のアマチュアチームに対し、無利子で最大500万円、返済期間最大10年間の融資を開始している。
そして反町氏は「私はこうした状況のためにサッカーを決して諦めて欲しくはないのです。サッカー好きの子供達は夢や希望をもってサッカーを続けてほしい」と訴える。
また、清水エスパルスのピーター・クラモフスキー監督がある取材に「そう遠くない将来に日本代表はワールドカップで優勝してもおかしくない」と語った言葉に勇気づけられたと言い、「子供たちは数年後に日本代表のブルーのユニフォームを着て大観衆のなかでプレーする可能性を秘めています。また、それを見守る指導者たちもぜひそうした子供たちにロジック(論理)とパッション(情熱)をもって指導を続けて欲しいと強く願っています」と語る。
ロジックとパッション――。どちらか一方では不十分であり、バランスも大切になる。その両方を掲げている点が、反町氏らしいと言える。
最後は「サッカーファミリーの皆さんがサッカーを通じてスポーツの喜び、チームスポーツの喜びを感じ、笑顔で送れる生活が再び訪れることを強く信じています。『可能性は無限大』です」と締めくくっている。
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[文:サカノワ編集グループ]