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【浦和】高さ、強さ、巧さの三拍子!豪州代表DFトーマス・デンが「あとはチーム内のケミストリーを起こすこと」と堂々の実戦デビュー

浦和のトーマス・デン(写真は町田との練習試合より)。(C)URAWA REDS

センターバックとして60分プレー。岩波、鈴木とコンビを組む。

[練習試合] 浦和 1-2 町田/2020年6月13日/埼玉スタジアム
※30分×4本

 浦和レッズがFC町田ゼルビアと無観客によるトレーニングマッチ(30分×4本)を行い、1-2で敗れた。そのなか4本目では武田英寿のクロスに、武藤雄樹が豪快な左足のジャンピングボレーでゴールを奪取。さらに今季加入したオーストラリア代表DFトーマス・デンが2本目で実戦デビューを果たすと、高さ、強さ、巧さの三拍子揃ったパフォーマンスを披露。7月4日のリーグ再開に向けて、期待が膨らむ貴重な収穫をもたらした。

 23歳のデンは2本目、3本目にセンターバックとして出場し、それぞれ岩波拓也、鈴木大輔とコンビを組んだ。後方からの正確かつスムーズなビルドアップ、さらに1対1の対応でも強さを発揮。2本目にゾーンディフェンスで守るコーナーキックから喫した失点は、守備陣として(チームとしても)課題を残したものの、すでにオーストラリア代表デビュー(2018年・1試合出場)しているポテンシャルの高さをさっそく発揮してみせた。

 デンは試合後のオンラインによる取材で、「3か月ぶりの試合で、チームが前向きになって構築していくためにも大事な試合になりました。もちろんゲーム感覚やコンディションを取り戻すためには重要な一戦でした」と振り返った。

「チームとしては70パーセントぐらい。かなりハードなトレーニングを積んできたので、ここからはチーム内のケミストリーを起こすため、動きのシャープネスがより重要になってきます。個人的にはコンディションはどんどん上がっていて、再開に向けて準備はできてきています」

 1月28日にメルボルン・ビクトリーから浦和への加入が決定。徐々にコンディションを高めていたなか、新型コロナウイルスの影響による中断に突入してしまった。

 ようやく、迎えたこの日。練習試合ではあるが、浦和のユニフォームを着て初めて臨んだ埼玉スタジアムでの実戦で、何よりビルドアップが光った。

 デンは「練習では最終ラインから中盤、前線まで攻撃がつながるように強く意識しています。攻撃陣が創造性溢れるアタックができるようにと心掛けていますね。今日はいい場面もありましたが、もっと向上しないといけない場面もありました」と収穫を挙げるとともに、課題が出たこともプラスに受け止めていた。

「ターゲットは、ここで結果を残すこと。チームのために常に110パーセントの力を出すこと、そして最終的にはJリーグで優勝することです」

 浦和20番は、そのように力強く語った。

 7月4日のリーグ再開戦、果たしてセンターバックで先発するのは誰か? あと3週間、デンの台頭によって、ポジション争いはさらに熾烈を極める。

1本目に臨んだ浦和のイレブン。集合写真もソーシャルディスタンス。(C)URAWA REDS

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[協力:浦和レッズ]
[文:サカノワ編集グループ]

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