遠藤航がドイツでの覚悟を激白「プレミアリーグでプレーするまで父は来ない」
シュツットガルトの遠藤航。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
インタビューに登場。当面の目標は「今季は残留。将来はシュツットガルトでEL、CLに出ること」。
ドイツ・ブンデスリーガ1部VfBシュツットガルトの日本代表MF遠藤航が9月24日、ドイツ最大部数を誇る大衆紙『ビルド』のインタビューに登場し、初のブンデスリーガ1部挑戦に懸ける意気込みとともに将来の夢を語っている。
「現在のVfBでは、彼は不可欠。チームの要だ」
シュツットガルトのペッレグリーノ・マタラッツォ監督はそのように遠藤に全幅の信頼を置く。昨季レギュラーポジションを掴んだあと、ほぼすべての試合で、チーム内のデュエル勝利数1位を記録。チームの1部昇格を支えた。
初めて挑むブンデス1部の戦い、遠藤はとにかく新鮮で充実しているという。そして27歳のボランチは目標を語る。
「1部リーグに残留することだけがまず何より重要です。ただ将来的には、VfBでヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグに出場したいです」
そのように、シュツットガルトでのビジョンを思い描く。ブンデスリーガ制覇も成し遂げている古豪であり、しっかり基盤を築ければ、十分そのステージに立つことは可能だ。遠藤には、復権に向けた「柱」としての期待が懸かる。
また、湘南ベルマーレと浦和レッズで戦ってきた遠藤は、ドイツと日本のメンタリティの共通性に居心地の良さを感じていると話す。
「ドイツ人と日本人は少し似ていて、集合が13時であれば、15分前には集合しています。時間厳守なのと規律を大切にするところは似ています」
ちなみにインタビューはすべて英語で行われたそうで、好きな食べ物をドイツ語で聞かれると、「日本食とシュニッツェル」と答えたそうだ。
そのインタビューの中で、遠藤は父との電話でのやりとりを明かす。
「父から電話があって、『もしもお前がプレミアリーグでプレーしたら、俺はスタジアムに行くぞ』と言われました。(ブンデスリーガよりワンランク上の)プレミアリーグでのプレーは僕にとっての夢です」
そのように、イングランドでプレーすることへの憧れを口にしていた。
開幕戦はSCフライブルクに2-3で敗れたシュツットガルトだが、シュート数26本対7本と攻め続けた(フライブルクが前半に3点奪った展開だったこともあるが)。遠藤はこれまでカップ戦とリーグ戦、公式戦2試合フル出場中。今週末の26日、アウェーで1FSV.マインツ05と対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]