【川崎】凄みを増す家長昭博、再開初戦で掴んだ「前向きに頑張っていけるプレー」。今日はFC東京戦!
川崎の家長昭博。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
多摩川クラシコで通算「301試合」出場へ。
[J1 3節] FC東京 – 川崎/2020年7月8日19:30/味の素スタジアム
川崎フロンターレのMF家長昭博が7月8日、FC東京との多摩川クラシコに臨む。前節の鹿島アントラーズ戦ではJ1通算300試合出場を達成するとともに、攻撃をけん引して2アシストを記録。チームに大きな勝点3をもたらした。
家長は鹿島戦のあとのオンライン取材で、記録達成について「300試合の記念の試合が、初めて経験する無観客試合で、いろんなことを思いました。300試合を積み重ねたこともそうですが、300試合目が、こうした状況になったことが、いいことなのか……そういった試合になりました」と、喜びと観客不在の等々力の日常ではないと実感する風景と物足りなさ、それぞれを噛み締めていた。
鹿島戦では2アシストを記録。相手の裏をつき、さらに長短のキック精度の高さを見せつけ、川崎攻撃陣の個々のストロングポイントを引き出していった。
「まずこの中断期間が非常に長かったですし、そのなかで再開して自分がどれだけコンディション的にプレーできるのか不安を抱えていました。そういう意味では、最初の1試合目としては、ある程度、良かったと思います。これからまた、前向きに頑張っていけるプレーになりました」
プロ17年目、6月13日に34歳の誕生日を迎えた家長はそのようにリスタート初戦、確かな手応えを得ていた。
「まずしっかり右のウィングとして攻撃の時は、幅を取ることを監督から言われていました。しっかり幅を取りながら最終ラインを下げるような動きをしようとスタートしました。周りとの連係では、ミキ(山根視来)とコミュニケーションを取ってできました。僕が攻撃の時に主導権を握りながら、守備の時はしっかりミキが取ってくれました」
そして8日は多摩川クラシコ――FC東京と対戦する。
「これから連戦が始まり、その1試合目で勝てたのは、次に向けてまたポジティブに捉えています。次の試合に向けて、自信を持って臨めます。いろんな部分がポジティブに回っていけるのではないかと思います」
家長自身が輝くだけでなく、周囲の特長も引き上げていく。そのように凄みを増すレフティが、再び動き出したJの舞台で、これまでとはまた異なる輝きを放とうとしている。
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[文:サカノワ編集グループ]