【浦和】柴戸海が進化を遂げる。大槻監督も「試合に出て、自信になっている」
浦和の柴戸海。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
レオ・シルバ、三竿健斗らJ屈指のタレントがボランチに揃う鹿島との一戦、現在地を知る絶好の機会に。
[J1 4節] 浦和 – 鹿島/2020年7月12日19:00/埼玉スタジアム
浦和レッズは7月12日、新型コロナウイルスの影響による中断明け、一部観客を迎え入れての最初の公式戦として、鹿島アントラーズと対戦する。19時キックオフ。大槻毅監督が10日にオンラインによる記者会見を行い、「鹿島は鹿島。勝ち星はついていませんが、そこに対してみんなで執着して戦うところはあると感じています。これまでのJリーグの結果や相手が対戦しているのを見て、何かを判断することはありません。鹿島と全力で戦いにいきます」と抱負を語った。
また、この記者会見のなかで、今季開幕から浦和の全公式戦(リーグ3試合、ルヴァンカップ1試合)でボランチとしてフル出場を続ける柴戸海について、その活躍ぶりについて「鈴木啓太選手を彷彿とさせるのではないか。何が変わったか?」という質問が出た。すると大槻監督は次のように語った。
「試合に出るようになった。そういったことが、自信につながっているのかもしれません。ただ、『啓太選手のように』とおっしゃられましたが、早く、誰かのようにではなく、柴戸海として、柴戸が、柴戸海が、と表現されるようになったら、彼も嬉しいんじゃないかなと思います」
もちろん、柴戸が柴戸としての存在理由を示し始めているのは確かだ。
「ただ、彼だけではなくて毎日の練習のなかで、ちょと前のような、彼が踏んできたようなことを今、ピッチの上で歯を食いしばりながら『ここで成長してやろう』という選手もいます。そういう選手がたくさん出てきたら、みんなも喜ぶのではないでしょうか」
そのように柴戸のみならず、浦和のネクストジェネレーションの台頭を楽しみにしていた。
明治大学から加入して3シーズン目。圧倒的なボール奪取力を見せて中盤を支配する。24歳のマスター・オブ・デュエルが、飛躍の時を迎えている。レオ・シルバ、三竿健斗をはじめJ屈指のボランチが揃う鹿島との一戦、柴戸にとっても現在地を知る絶好の機会になるはずだ。
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[文:サカノワ編集グループ]