×

【Jリーグ】8月10日までアウェー客来場と飲酒禁止…入場制限現状のまま。村井チェアマンが決断の背景を語る

トピックス・ニュース, Jリーグ

Jリーグ村井満

サカノワスタッフ

オンラインによる記者会見を行ったJリーグの村井満チェアマン。(C)SAKANOWA

8月11日以降は、7月27日の実行委員会で決定へ。試合開催すると赤字のクラブも…。

 Jリーグは7月20日、臨時の実行委員会を開き、現在の「5000人以下、あるいは収容率50パーセント以下の少ないほう」とする入場者数の制限を8月10日まで延長すると発表した。当初は政府方針をもとに、Jリーグのガイドラインでは8月1日から「会場の半数以下」の観客数での開催に増やす予定だった。しかし東京を中心とする新型コロナウイルスの感染者数増加に伴い、西村康稔経済再生担当大臣は先週金曜日の時点で、8月1日からの「半数以下開催」について「慎重な対応を」とも語っていた。政府の公式見解はまだ示されていないが、チケット販売など今後の対応も考慮し、この日の決断となった。

 そのため8月10日まで、アウェー(ビジター)観戦者の入場は認められず、アルコールの販売も禁止されたままになる。

 Jリーグの村井満チェアマンは、午前中にNPB(プロ野球)と合同で発足させた新型コロナウイルス対策連絡会議の感染症を専門とする専門家チームから、当面は現状のような感染者数で推移するのではないかなど助言や意見をもらった。そのうえで、ブロックごとにクラブと協議し、Jリーグとして全国一律で、8月10日まで現状の入場者数と対策を維持することを決めた。

「今後、試合開催を継続していくことをまず前提に考えています。チケッティングの対応も考慮し、2週間ごとに機動的に判断をしていきたいと思います。まだまだ予断を許さない状況なので、しっかり対応を見極めながら進んでいきたいというクラブの総意として受け止めていただければと思います」

 そのように村井チェアマンは説明した。この決定に伴い、ガイドラインの一部が変更された。

 11日以降の扱いは、27日の実行委員会で決める予定。ただし、政府の新たな見解が発表された場合には、「細かいチューニングなどを行っていく」(村井チェアマン)。

 また、現状の入場者数では、むしろ試合開催するほうが赤字が膨らむというクラブもあるという。今回、東京、首都圏、大阪、関西圏、そして感染の影響が直接的ではないクラブと分けて意見を聞いたという。

 村井チェアマンは「地域の感染状況やスタジアムの形状など様々であり、また、知事の見解を踏まえ、個別にしっかりクラブ単位で考えていくことを基調としています。ただ、上限のキャップをはめる場合、基本は政府の見解に従ってきました。現在まだ政府の見解が出ていない状況ではありますが、今回は慎重に、10日まで延長するという案に(全クラブ代表者の)了解をいただきました」と説明。オンラインによる会議ではあったが、クラブの総意で、今回の決定に至ったということだ。

 とはいえ、8月11日以降に「半数以下」に増加することが決定したわけではない。クラブにとっても改めて、先の読めない難しい対応が求められる。

関連記事:久保建英がマジョルカでの1年に感謝「選手として人として大きく成長させてくれた」。レアル・マドリードからのレンタル期間満了に

[文:サカノワ編集グループ]

Ads

Ads