【鹿島】ザーゴ監督が大分戦へ抱負。柏時代の同僚・片野坂監督は「選手でもベンチでも常に汗をかいていて熱いね」
鹿島のザーゴ監督(2020年1月撮影)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
両チームとも前節は全てセットプレーから失点。今回もカギを握るか。
[J1 8節]大分 – 鹿島/8月1日19:00/昭和電工ドーム大分
J1リーグ鹿島アントラーズのザーゴ監督が7月30日にオンラインによる記者会見を行い、8月1日の大分トリニータ戦に向けて抱負を語った。現役時代に柏レイソルでチームメイトだった片野坂知宏監督について「選手の頃はたくさん汗をかいて、今もベンチで汗をかいて、とても熱い方だなと思います」と、対戦を楽しみにしていた。
まず2-2で引き分けた前節のFC東京戦は、チーム全体の「対応力」が発揮されたことをプラスに捉えていた。
「予想とは異なりFC東京が前からプレスをかけてきて、途中から選手たちも対応して先制できたのは褒めたいです。セットプレーから2点決められてしまいましたが、ハーフタイムにコミュニケーションを取り、後半、また別のリズムで別のサッカーができました。FC東京のプレスが最後までもたないとは思っていましたので、もっとチャンスを作りたかったですが、引き分けに終わってしまいました」
そして今週末は大分トリニータとアウェーで対戦する。相手も前節の清水エスパルス戦はセットプレーから4失点を喫している。それだけに、指揮官はセットプレーが鍵を握ると、ポイントに挙げていた。
「片野坂監督は(サンフレッチェ広島で)コンサドーレ札幌のペトロヴィッチ監督のもとでコーチを長年務めていたので、似たようなフォーメーションや守備の仕方をしてきます。対策はできています。いろんなチームの5バックとも対戦済です。自分たちのサッカーを表現して、徹底してやっていくことが重要になってくると思います」
「(片野坂監督は)偉大な人物。Jリーグの監督は誰でもできる仕事ではありません。どんどんいい人材が育ってきていると思います。大分のプレースタイルは守備がすごく固く、トライアングルを作っての速攻を狙ってくるイメージがあります。すごくいい準備をしてくると思います。自分のスタイルをよく浸透させていますね」
現役時代、二人は柏でチームメイトだった。ザーゴ監督は片野坂監督の現役時代と現在の共通点について、こんなことを言っていた。
「選手の頃も、たくさん汗をかける選手でした。今もベンチで、常に汗をかいている姿を見ていると、熱い方だなと思います。一緒に仕事をした方とまたこうした形で関われるのは嬉しく幸せなこと。お互いに向上しあって、いい結果を出し続けたいと思っています」
そのようにJ1のステージで、監督として再会できることを喜んでいた。
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[取材・文:塚越始]