【鹿島】三竿健斗が語ったリーグ制覇への課題「もう一度、みんなで共有したい」。徳田誉には「ここを乗り越えてこそ真のフォワード」
鹿島の三竿健斗。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA
「今後につながる瞬間だったと思います」
[J1 33節] 鹿島 0–0 G大阪 / 2025年10月5日15:03 / メルカリスタジアム
J1リーグ33節、鹿島アントラーズはガンバ大阪とスコアレスで引き分け、連勝は4でストップした。それでもリーグ戦では10試合負けなし。2位から4位の3チームとは勝点5差。
ボランチとしてフル出場した三竿健斗は試合後、冷静に振り返った。
「前半は特に攻略できていなかったと思います。ラスト5分、10分くらいになって、サイドで時間を作りながらスペースを突けるようになりました。前半の最初から、もっとできたら。自分たちがどうやって勝ってきたかをもう一度、この中断期間に全員で見つめ直したいです」
押し込めてはいたが、圧力をかけている時間帯の精度や意思疎通の大切さも強調した。
「試合終盤にゴール前へ入っていく回数が増えましたけど、決定機までは作り出せていなかった。スペースを取るところ、足元で受けるところを、もう一度、みんなで共有していきたいです」
インターナショナルマッチウィーク明けは4位・ヴィッセル神戸、2位・京都サンガF.C.とのアウェーでの直接対決が続く。
「切り替えの部分とかもそうですね。負けずに、勝点1を積み重ねられたということをポジティブにとらえ、次に向かっていきたいです。大事な試合が二つ続くので。そこに向けて全員でやっていきたいです」
また、PKキッカーを担ったもののシュートを一森純にセーブされた徳田誉に、すぐに駆け寄って落ち込んでいる時間はないと励ましていたのが三竿だった。
「プロ1年目、18歳でPKを指名されて蹴ることは、俺にはできないことだと話しました。ここからどう振る舞うかであり、次の試合でゴールを決めればいい。ここを乗り越えてこそ、真のフォワードだという話をしました。かなり責任を感じていましたが、僕がもっとPKの練習をしておけば良かったのかもしれませんね(苦笑)。
普段PKを蹴る(鈴木)優磨とか前線の選手がみんな交代していたので、そうした時の準備も必要なのかなと思いました。あの場面でPKを蹴るというのは彼にとって大きな経験。今後につながる瞬間だったと思います」
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リーグ優勝を成し遂げるためには、一人ひとり全員がよりタフに強くならなければいけない――。そう突き付けられたG大阪とのドローゲームとなった。