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ヴィニシウスより久保建英をジダン監督は欲している?レアル・マドリードにパリSGから再三に渡り獲得打診

久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

クラブは20歳のブラジル人アタッカーを「どの監督であっても重要」と評価しているが――。

[CL ラウンド16 2st] マンチェスター・C 2-1 レアル・マドリード/2020年8月7日/エティハド・スタジアム

 レアル・マドリードは8月7日のUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16・第2戦、マンチェスター・シティに1-2で敗れ、2試合トータル2-4と連敗し、ベスト8進出を逃した。スペインメディア『マルカ』はこの大一番、ブラジル代表FWヴィニシウスがベンチ入りしたものの出場機会を得られなかったことに着目。ジネディーヌ・ジダン監督はヴィニシウスよりも、ビジャレアルCFへの来季期限付き移籍が確実視される久保建英を評価していると言い、しかしクラブは20歳のブラジル人アタッカーを将来の「軸」と考えていると“内情”を伝えるレポートを掲載した。

 レアル・マドリードはマンチェスター・C戦、左からエデン・アザール、カリム・ベンゼマ、ロドリゴという3トップで臨んだ。28分にはベンゼマが一時1-1に追い付くゴールを決めたものの、シュート数9対20と大幅に下回るなど、終わってみれば1点差ではあるものの完敗と言える内容に。アザールはルカ・ヨヴィッチ、ロドリゴはマルコ・アセンシオと両ウイングは途中で交代している。

 スペイン1部リーグでは圧巻の活躍を時に見せたヴィニシウスだが、この試合では出場機会を得られなかった。『マルカ』は、ジダン監督は「まだ20歳です」と常にかばってきたヴィニシウスのことを、まだ信頼していないという。クラブハウス内では、ヴィニシウスよりも久保を欲していると指揮官が声にしていたと伝える。とはいえ、クラブ首脳は、監督が誰であってもヴィニシウスはレアル・マドリードを牽引していく選手だと評価している。

 そんなヴィニシウスに対し、パリ・サンジェルマンはレンタルでの獲得を諦めず打診してきているという。キリアン・ムバッペを狙うレアル・マドリードに、交渉カードとしてチラつかせているとも言える。

 現状ではチーム内の序列が、アザール、ロドリゴ、アセンシオよりも下になる評価と言える。ただクラブはレンタル移籍させるつもりはなく、ヴィニシウス本人もレアル・マドリードでの成功しか考えていないというのだ。また今年中にもスペイン国籍を取得できる予定で、それが実現すれば、EU外の外国籍枠を活用せず試合に出場できるようになる。

 久保のビジャレアルへのレンタル移籍は確実だと言われる。一方、SNSでは今回のCL敗退を受けて、久保のレアル・マドリード復帰を待望するファンの声も出ている。確かにパサーにもなれる久保が前線に加われば、アザール、ヨヴィッチ、さらにはヴィニシウスやロドリゴの長所も引き出せる存在になるのではないかと、イメージは浮かぶが。ただ、レアル・マドリードも久保にはまず実戦を積ませることを優先させたい方針とされ、白い巨人への合流は、1年後になるのか――。

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[文:サカノワ編集グループ]

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