鳥栖でJリーグ初の集団感染。選手6人など計10人が新型コロナ陽性、約2週間活動自粛へ
サガン鳥栖のイレブン(2月22日のJ1・1節川崎戦)。(C)SAKANOWA
新たに分かった9人の氏名は公表せず。感染経路は確認できず。
J1リーグのサガン鳥栖は8月12日、11日に実施したPCR検査の結果、トップチームのスタッフ3人、選手6人の陽性反応が確認されたと発表した。前日の金明輝監督を含めると10人が感染するクラスター(感染者集団)が発生した。Jリーグでは初めての集団感染となった。今回判明した9人の氏名については本人や家族のプライバシーを考慮し、公表されない。
当面は活動を中止し、クラブハウスを活用した個人練習も実施しない。今回陰性だった選手も13日にはJリーグの定期検査も受ける予定だ(自宅待機になるため未定)。感染経路は確認できずにいる。
現在のところ、陽性判定者以外にトップチームの選手、スタッフで新型コロナウイルス感染症や風邪の症状などを呈している者はいない。引き続きサガン鳥栖として保健所の指導のもと新型コロナウイルス感染症対策に努めていく。
鳥栖の竹原稔社長は12日21時30分から記者会見を実施。行政(保健所)からの指導を受けて、このクラスターを抑え込むため、まずクラブの感染者をゼロにすることを目指す。そのため約2週間を目処に、全体練習を中止する予定であると報告。具体的なスケジュールは確定され次第発表される。
「クラブからの感染拡大が起こらないことが確認できるまで、ある程度の日数を経る必要があります。相手チームもいることであり、安全を担保できるまで、感染予防に努めていきます。今はまず、私たちからの発生を止めることを徹底します」
鳥栖は12日のルヴァンカップ・グループステージ3節、アウェーのサンフレッチェ広島との試合が中止に。また15日にはホームで、J1リーグのガンバ大阪戦が予定されているが、今後のスケジュールについては、Jリーグと協議のうえ発表される。
この記者会見を前に実施された、Jリーグ・広島・鳥栖の合同による記者会見で、Jリーグの村井満チェアマンは「(その時点では、9人中7人の検査結果は確定されていなかったが)これまで起きてきた発症件数よりも多い人数で、今までにない状況です。試合開催ありきでなく、行政の指導・助言をもとに、対応を練っていきます。本日の試合のみならず、今後の日程についても再考する予定です」と説明している。
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[文:サカノワ編集グループ]