武藤嘉紀に厳しい評価。プレミアリーグ2年でシュート7本「シンプルにがっかりする出来」
武藤が次戦出場停止。前線の組み合わせはどうなる?写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ニューカッスルの地元メディアから、移籍も検討すべきとも。
イギリスメディア『ニューカッスル・トーンズ』はこのほど2019-20シーズンのニューカッスル・ユナイテッドの選手一人ひとりの評価をレポート。その中で日本代表FW武藤嘉紀について、「シンプルにがっかりする出来だった」と評して新シーズンの奮起を促している。
武藤はロシア・ワールドカップ(W杯)を経て2018年8月、ドイツ・ブンデスリーガのFSVマインツから900万ポンド(約11億円)の移籍金でニューカッスルに移籍。しかし2年目の2019-20シーズン、臀部のケガもありプレミアリーグ8試合、207分の出場にとどまり、ゴールとアシストはつかなかった。プレミアリーグ2シーズンで挙げたゴール数もわずか「1」と、イングランドの舞台で苦しんでいる。
記事では武藤はスピードとテクニックを備えたタレントであるが、十分にチャンスが与えられてこなかったと擁護。その一方で、「プレミアリーグの舞台ではコンスタントにゴールを決める能力がない」と厳しく評価し、具体的なスタッツも示す。
「武藤はこの2シーズン、リーグ戦で25試合に出場しているものの、シュート数は7本にとどまっている。今シーズンは1本しか打てていない。シンプルにがっかりする出来だ」
そして28歳のアタッカーに対して、移籍先を探すべきではないかとの見解も示す。
「2シーズンとも武藤の出番は限られていた。その詳細な理由は分からないが、新シーズンに向けて、彼がここに残るべき理由が見当たらない。新しい移籍先を探すべきだ。なぜならば、ニューカッスルで彼がファーストチョイスとしての立ち位置を確保することはできないからだ」
28歳とキャリアの最盛期を迎えながら出番が限られる武藤に、コンスタントにスタメンで出れるチームでのプレーを推薦している。
とはいえ武藤は2022年までの長期契約を結んでいる。現在以上のサラリーを支払えるクラブは決して多くない。
マインツでの3年間では通算66試合・20ゴールを記録していて、ヨーロッパのトップリーグで力を発揮できることは実証済みだ。できればプレミアリーグの舞台で……このままで終わるわけにはいかない。もう一度ドイツ時代のような輝きを取り戻せるか。
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[文:サカノワ編集グループ]