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【浦和】350試合出場の槙野智章は「特に浦和で濃い時間。チームメイトに感謝」

J1通算350試合出場を達成した槙野智章。協力:浦和レッズ

まだまだ上がいる。「素直には喜べない」「より頭を使ったプレーをしていきたい」。

[J1 13節] 浦和 2-1 大分/2020年8月29日/埼玉スタジアム

 J1リーグ浦和レッズの日本代表DF槙野智章が、大分トリニータ戦で先発フル出場を果たしてJ1通算350試合出場を達成した。2011年1月から2012年まで1FC.ケルンに移籍期間もあったなかでの到達だ。

 大分に先制点を許しながらも、粘り強く攻め続けた。ホームのサポーターの後押しを受けて、レオナルド、橋岡大樹のゴールで、記念すべき試合を2-1の逆転勝利で飾った。

「ここ数試合、特に広島戦は1点を取ってから逃げ切る時間がものすごく長く、点を取りに行く姿勢が、見ている人たちにはあまり見受けられなかったと思います。今日は10分切るまでしっかりボールを保持してゴールに向かう姿勢を見せられたかなと思います。起きたことを次の試合に行かせた内容だったと思います」

 そのように試合の反省を生かしながら、チームとしても進化できていると実感する。その中で達成した350試合出場。今季は開幕から出場機会を得られない時期もあったが、最近はリーグ7試合連続出場とポジションを掴んだ。

「喜ばしいことですが、350試合と言っても、浦和レッズには阿部(勇樹)選手(574試合)、興梠(慎三)選手(418試合)と400、500試合と素晴らしい数字を出している選手がいるので素直には喜べないところがあります。ただ350試合を振り返ると、いろいろなことがあったなと感じながら、丈夫な体に産んでくれた親に感謝しています」

 槙野はそのように語り、次のように感謝を続けた。

「たくさんの指導者、たくさんのチームメイトの中で成長させてもらってきました。特にこの浦和レッズで濃い時間を過ごさせてもらっていますので、チームメイトに本当に感謝しています」

 33歳になったディフェンダーが浦和の体を張り、味方を鼓舞する声を出して、最終ラインを支える。

「(目標は?)気持ちは1000(試合)行きたいです。気温も上がってきて、Jリーグの試合も変わってきて、毎試合出られるような環境ではなくなってきています。500、600試合出ている選手の偉大さを感じます。とにかくケガなく、しっかりとしたパフォーマンスを維持したいです。

(DFとして目指すのは?)昔のプレースタイルとは変わってきたので、より頭を使っていかなければいけないと思っています。昔はヤンチャに、エイヤー! というプレーをしていましたが、ケガや体力面を考えると、より頭を使ったプレーをしないといけないとは思います」

 濃い時間――。さらに濃密な時間、試合を見せ続けてもらいたい。

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[文:サカノワ編集グループ]

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