【札幌】ミシャ来季続投か「足りないポジションの補強必要」「今季は飛躍するための準備」
札幌のペトロヴィッチ監督(2019年3月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
鳥栖からリーグ10試合ぶりの勝利。そろそろ2021シーズンも見据える段階へ。
[J1 12節] 鳥栖 0-2 札幌 /2020年9月16日/駅前不動産スタジアム
J1リーグの北海道コンサドーレ札幌が駒井善成とアンデルソン・ロペスのゴールでサガン鳥栖戦に2-0の勝利を収め、リーグ10試合ぶりの白星を手中に収めた。その間には最大の目標の一つであったルヴァンカップの準々決勝でも敗退を喫していたが、ようやく反撃への狼煙を上げた。
札幌のペトロヴィッチ監督は試合後の記者会見で、この勝利を素直に喜んだ。
「シュート精度、あるいは崩しのアイデアを欠く展開になりました。ただ後半は主導権を握って先制し、そこからも緩めず圧力をかけて相手を押し込み、2点目を奪えました。選手たちはプレッシャーを受けていたなか、最後までしっかりプレーを続けてくれました。最近は勝ててもおかしくなかったゲームが多かったですが、ようやく結果につながりました」
また指揮官からは「来季」に言及するコメントも聞かれた。
「狙っていたサッカーで勝利を収められ、前向きに捉えていい結果だと受け止めています。今季はク・ソンユン、鈴木武蔵と核となる選手が退団し、戦い方の修正を余儀なくされました。来季に向けて、足りないポジションの選手の補強を考えていますが、今季は現在いるメンバーで飛躍するための準備を進めたいです」
一方、責任はいつでも取るという発言も再び出た。今シーズンは降格なしという異例のルールであり、10月には特例で移籍市場も開く。シーズンはちょうど半分を終える段階だが、今後も連戦が続くだけに、そろそろ2021シーズンに向けて――最大4チーム降格か!?――動き出す時期でもある。
「(9試合勝ち星がなく)クラブの人たち、応援している皆さんにとって、非常につらい時期だったと思います。私自身も負けるたびに相手監督に、『おめでとうございます』と言わなければいけないのは、不甲斐なく思っていました。笑顔でいられるのは嬉しく、私も待ち侘びていました。とはいえ負けが続けば、監督が職を追われる世界。ただ、クラブの方が、もしも私に対し遠慮しているのであれば、全く問題ないので、判断してもらって構いません。クラブは私とともに引き続き今季これから、それに来シーズンも戦っていきたいというコメントをメディアに出してくれましたが、改めて一つになって戦えたことを嬉しく思います。この勝利は、嬉しい出来事であったと思います」
ミシャスタイルを貫き、大きな1勝を掴み取った。札幌がピッチ内外で、ここからどのような“仕掛け”をしてくるのか。
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[文:サカノワ編集グループ]