香川待ち…サラゴサがウインガーと契約できない
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
今週末にはリーグ戦初戦を迎える。
スペインメディア『Grada3』は9月24日、スペイン2部リーグのレアル・サラゴサが今週末に開幕初戦を控えているものの、まだウインガーと契約を結べずジレンマにかられていると報じた。人件費の問題で、香川真司の放出待ちだというのだ。スペインをはじめ欧州主要リーグの移籍期間は10月5日まで。香川とサラゴサは解決策を見出せるのか。
記事によると、サラゴサはウイングとセンターバックの補強を現在も検討している。そうしたなか、ウイングの候補として挙がっているのが、昨季アスレチック・ビルバオからスペイン2部のCDミランデスにレンタルされていた22歳のウインガーのイニゴ・ビセンテ、それにドイツ・ブンデスリーガ2部のハンブルガーSVに所属していた27歳のスペイン人FWハイロ・サンペリオの二人だ。
しかし香川の放出ができなければ、人件費の「スペース(空き)」ができないため、交渉も停滞。つまり“香川待ち”状態であるという。
それだけに、クラブはまず1日も早く香川の移籍を決定させるオペレーションを優先しているそうだ。ただスペイン2部のラージョ・バジェカーノ、CDレガネス、UDログローニョ、さらには1部昇格組のカディスCFなどが、獲得に関心を示しているものの、具体的な進展を見せずにいる。レガネス、ログローニョは本格的に検討しているとも言われるが……。
カタールからは高額な移籍金による完全移籍のオファーも届いた。しかし、香川は「スペインでプレーする意向にしがみついている」とも記事中では書かれている。
31歳の日本代表MFはスペインでプレーする夢を優先し、例えばトルコ1部のベシクタシュJKからの2億円とも言われるオファーを断ってまで、約5000万円以下とされるサラリーのサラゴサでの戦いを選んだ。しかし、それでも2部では高額であり、昨季のパフォーマンスを受けてクラブからは戦力外と見なされてしまっている。
サラゴサ、香川、それぞれが納得できる妥協策であり、解決策を見出すことはできるのか?週末には動きがあると言われるが、果たして――。
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[文:サカノワ編集グループ]