日本代表MF柴崎岳のデポルティボがグループ練習の『フェーズ3』に移行。「無観客となれば…」クラブ首脳が苦悩を語る
柴崎岳。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
1週間問題がなければ通常練習へ。選手との契約交渉も進められる。
日本代表のMF柴崎岳が所属するスペイン2部リーグのデポルティボ・ラコルーニャが5月18日、トレーニング施設で「フェーズ3」にあたるグループ練習を開始した。クラブ公式サイトがレポートしている。
公式サイトによると、これまで段階を踏んできた練習は、スペイン政府のスポーツ評議委員会(CSD)が保健省に示したプロトコルのもと「フェーズ3」に突入。今週から最大14人によるグループ練習が許可された。
デポルティボは最大10人3グループに分かれてのトレーニングを開始。18日は3グループが午前と午後、計6回のセッションを行っている。
また、19日は午前中のみのメニューが組まれ、公開された動画では、バランスボールを使った体幹トレーニング、マーカーやミニハードルを活用したシュート練習、ビブスをつけてのコンビネーションなどのメニューに汗を流している。
CSDの発表では、この「フェーズ3」を最低1週間実施。新型コロナウイルスの感染拡大など選手に影響が見られなければ、通常通りの練習を認める「フェーズ4」に移行される。
また、スポーツダイレクターを務めるリチャード・バラル氏が18日に行った記者会見のコメントも公開されている。そのなかでバラル氏は、中断前に平均約2万7000人が来場していたことを考えると、無観客試合での開催になった場合は「クラブの経営は大きな打撃を受ける」と危機感を口にする。加えて観客動員についての問題のみならず、「この中断によって、クラブでの優先順位が変わってきています。(サラリーキャップの議論について)今はサッカー界のみならず、国内のあらゆる経済活動であり、さらには全世界が不安定で、参考にできることがない状況です」などとも語っている。加えて、チームは現在21チーム中19位に沈み、降格の可能性もあることから、「あらゆる点で先を見据えることが求められます」ともコメントしている。そして新シーズンに向けた契約交渉についても進められているそうだ(柴崎は2023年6月まで契約)。
ラ・リーガは6月12日頃を目処に、リーグ戦を再開させたい方針だ。
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[文:サカノワ編集グループ]