サラゴサが香川真司に7400万円支払い「強制退団」を検討
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
EU外の外国籍選手枠をブラジル人選手に活用するため。
日本代表MF香川真司は移籍先を見つけらないまま、レアル・サラゴサを去る可能性が出てきた。クラブはEU外の外国人選手枠を空けることと人件費上限問題のため、香川にあと1年残す年俸を支払い契約解除することを検討しているという。
スペインメディア『エル・デスマルケ』は9月24日、「サラゴサはライを選び、香川に金銭を支払い退団を迫る」と題したレポートを掲載した。記事によると、2部リーグでは「2枠」であるEU外の外国籍選手枠について、サラゴサのルベン・バラハ監督はウルグアイ人FWガブリエル・フェルナンデスとブラジル人FWライ・ナシメント(現在Bチーム)を充てる方針を固めた。ちなみに25歳のナイジェリア代表MFジェームス・イグベケメはコトヌー協定により対象外だ。
そして香川に対して、2021年6月まで残す契約分の60万ユーロ(約7400万円)を支払い、強制的に退団させることを検討しているというのだ。
クラブの経営状況は非常に厳しいと言われるだけに、ちょっとあり得ないような話ではあるが……。
ただ、香川がクラブに残った場合、スペインでは各クラブに設定された人件費の上限を超えての選手登録ができず、実際、現在も契約を結んだガブリエル・フェルナンデスを登録できずにいるそうだ。
また、中東のアラブ首長国連邦の首都ドバイのクラブからサラゴサに170万ユーロ(2億円)の移籍金を支払うというオファーが届いているが、香川は「この経済的に興味深いオファーを拒否している」と伝える。そして「いずれにせよ、香川がラ・ロマーレダを去るのは予想よりも早くなりそうだ」と、クラブ内には“ポジション”がないという厳しい状況に置かれている。
昇格プレーオフのFCエルチェ戦でトップ下として2試合連続スタメン出場していたのは、わずか1か月前である。一転して訪れた窮地、香川は果たしてどのような道を選択するのか――。
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[文:サカノワ編集グループ]