レアルのジダン監督も喜ぶ、輝き放った久保建英のレポートをチェック
ジネディーヌ・ジダン監督(左)、久保建英(右)。(C)Audi CUP :(C)SAKANOWA
ヨーロッパリーグで、ブラヒム・ディアス、レギロンらレンタル組が活躍。
[EL 1節] ビジャレアル 5-3スィヴァス・スポル/2020年10月22日(日本時間23日)/エスタディオ・デ・ラ・セラミカ
レアル・マドリードの保有選手はレンタルによって、世界各地でプレーしている。クラブは彼らを常にフォローし、そのパフォーマンスに関するチェックが練習場であるシウダード・レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督のオフィスに届けられる。
10月22日(日本時間23日)に行われたヨーロッパリーグ(EL)グループステージ1節、ビジャレアルCFがスィヴァス・スポルに5-3の勝利を収めた。レアル・マドリードからビジャレアルにレンタル移籍している久保建英は今季公式戦初めて先発し、1得点・2アシストを記録。フル出場を果たすとともに勝利に貢献した。
スペインメディア『デフェンサ・セントラル』は、「ジダンはすべてのスカウティングスタッフによって作成されたレポートを定期的に受け取っている。ヨーロッパリーグは特に若手選手にとっての素晴らしい“ショーケース”となり、久保、ブラヒム(ディアス)、(セルヒオ)レギロンは、自分たちを見せつける機会を逃さなかった」と伝えている。
久保のセンセーションな活躍に加え、ACミランのブラヒム・ディアスはセルティックFCから1ゴール、トッテナム・ホットスパーのレギロンはLASKリンツ戦で左サイドバックとしてフル出場し「守備陣で最高評価を得た一人」として3-0の勝利に貢献した。
また、レアル・マドリー視点の同メディアは、これまで久保が出場機会を得られずにいる現状についてビジャレアルのウナイ・エメリ監督に対し批判的な記事を連発してきた。しかし今回の活躍を受けて、「主人公になることを約束されながら、昨夜まで取るに足らない出場時間しか得られずにいた。だからこそ、この活躍により今後チャンスが増えるかもしれないことを、彼ら(レアル・マドリードのスタッフ)は喜んでいる」と、一旦、溜飲を下げる。
「ジダンはオフィスで、将来的に向けた関心のあるデータを持っている。これは何年も前から行われていること。指揮官はクラシコ(FCバルセロナ戦)と来週火曜日のCLメンヒェン・グラードバッハ戦に集中しているが、レンタルでプレーする選手たちのチェックを疎かにはしていない」
そのように公式戦連敗を喫しているジダン監督だが、きっと久保の活躍を喜んでいるはずだという。
ビジャレアルは次戦、現地10月25日(日本時間26日0:00)、カディスCFとアウェーで対戦する。前節のレッドカードが取り消された(ラ・リーガ公式サイトからも掲示が消えた)久保にはリーグ戦での先発とともに、スペインリーグでの今季初ゴールも期待される。
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[文:サカノワ編集グループ]