J2、J3も「リーグ成立」。焦点は昇格争いに!順位決定方法は?
写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
J1を含め、全リーグが75パーセント以上の試合を消化。
Jリーグは11月8日、同日開催のJ2リーグ、J3リーグの試合成立をもって、「Jリーグ規約第40条の2」に定める『リーグ戦の成立要件』を満たしたと発表した。新型コロナウイルス感染で先行きが読めなかったなか、6月下旬にJ2が再開、J3が開幕を迎え、7月第1週にJ1リーグが再開。すでに同要件を満たしていたJ1に続いて、すべてのリーグが2020シーズン「成立」した。今後は全試合開催を目指す。
11月8日の段階で、J2リーグは計462試合(42節)のうち352試合、 全試合数の76.2パーセントが成立した。
一方、J3リーグは計306試合(34節)のうち234試合、全試合数の76.5パーセントを消化した。
Jリーグの規約では、それぞれのリーグで年間予定総試合数の75パーセント以上が開催されたこと、かつ全てのクラブがリーグで予定していた年間予定50パーセント以上を開催することで“成立”条件を満たした。
この結果を受けて、「Jリーグ規約第19条の2」および「20条の2」に定める昇格、ならびにJリーグ表彰規程第2条から第4条に定める「表彰」の実施も決まった。賞金はいずれも当初予定の半額となる。
年間順位の決定方法は次の通り(19条1項)。太字がコロナ禍を経ての変更点。
リーグ戦が終了した時点で、勝点(勝利3、引き分け1、敗戦0)の合計が多いJクラブを上位とし、J1、J2およびJ3それぞれ年間順位を決定する。ただし、勝点が同一の場合は、次の各号の順序により決定する。
① 全試合の得失点差
② 該当するJクラブ間の対戦成績(イ.勝点 ロ.得失点差 ハ.総得点数)。ただし、 ホーム&アウェイの2試合を実施していない場合、本号は適用しない
③ 全試合の勝利数
④ 全試合の総得点数
⑤ 全試合の反則ポイント
⑥ 抽選※第1項第6号の抽選は、昇格の決定に関わる等の場合であって、順位の優劣を確定させる必要があると理事会が判断したときに限り実施される。
別項では「試合開催に向けて最大限努力しなければならない」旨も明記されている。
今シーズンの昇格は特例により、J2、J3の上位2チームのみ(プレーオフはなし)。昇格を懸けた争いは、ここからが本番――熾烈を極める。
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[文:サカノワ編集グループ]