レアルのジダン監督が過密日程に怒り「狂っている」。久保建英のビジャレアルとアウェーゲームに臨む
レアル・マドリードのジダン監督(左)、日本代表での久保建英(右)。(C)Audi Cup 2019 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「選手が休めない」。負傷者続出…セルヒオ・ラモスは欠場決定。
[スペイン1部] ビジャレアル – レアル・マドリード/2020年11月21日(日本時間22日0:15)/エスタディオ・デ・ラ・セラミカ
スペイン1部リーグ、暫定2位のビジャレアルCFと昨季王者レアル・マドリードがこのあと日本時間22日0時15分から対戦する。レアル・マドリードからビジャレアルに期限付き移籍する19歳の日本代表MF久保建英は、レアルのジネディーヌ・ジダン監督の前でインパクトを残すことができるか。
ビジャレアルは現在リーグ5勝3分1敗の勝点18で暫定2位。暫定首位のレアル・ソシエダとは勝点2差。対するレアル・マドリードは消化試合が1試合少なく5勝1分2敗の勝点16で暫定4位につける。
この試合を控えた公式記者会見で、負傷者が相次ぐ事態にジダン監督は「今日は言わせてください」と、現状の超過密日程では選手は最大限のパフォーマンスを発揮できないと怒りをぶつけた。
「選手のリカバリーが何よりも優先されなければいけませんが、ゲームの間にそれをできる時間がほぼありません。これが現実で、このシチュエーションに私たちは耐えるしかありません。私たちはそれに従わざるを得ませんが、今日は言わせてください。誰もが休むことができません。私はそのなかで選手の健康管理に努めますが、この日程は狂っています」
そのように国際Aマッチ期間を含め、強いチームになればなるほど、まったく選手に休みがなくなる。それによってハイパフォーマンスを見せられなくなる、その点に指揮官は警鐘を鳴らしていた。
国際Aマッチ期間にスペイン代表に合流していた闘将セルヒオ・ラモスがハムストリングスを負傷(全治未定)し、ビジャレアル戦の欠場が決定。ジダン監督は「チームリーダーであり重要な選手。本当にチームにとってバッドニュースです。試合数が多すぎると、この流れは止まりません」と語り、戦略的な修正を図るということだ。
同じくフランス代表の活動で肩を傷めたというラファエル・ヴァランについては、「状態は100パーセントではありませんが、試合に出場しようととても熱心に取り組んでくれています」とジダン監督は説明している。
新型コロナウイルスの陽性判定が出ていたカゼミロ、エデン・アザール、ガブリエル・ミリトンは全体練習に復帰。とはいえ「(ミリトンは)2日前から練習に戻った段階で、体力をここからみんなと同じレベルまで取り戻さなければいけません」と、完調にはまだ遠いということだ。
一方、ビジャレアルもヨーロッパリーグ(EL)との連戦が続く。このレアル・マドリード戦、久保はベンチスタートが濃厚である。そして26日(日本時間27日)のヨーロッパリーグ(EL)のマッカビ・テルアビブとのアウェーゲームで、19歳のレフティは先発起用が予想されている。
久保はスペインリーグでは1試合のみ先発、あと8試合はいずれも途中出場である。本人も燃えているに違いないレアル・マドリード戦、出場機会は得られるのか? チャンスが与えられるならばどのようなタイミングか? ポジションは!? 対峙する相手は一体誰か!? そして今季スペインリーグ初ゴールなるか! とても楽しみな一戦になる。
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[文:サカノワ編集グループ]