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クラブW杯2021、日本での開催決定!FIFA会長が発表、来年12月7チーム集結

2016年大会決勝、鹿島の柴崎岳がレアル・マドリードから2得点を奪い、一躍、脚光を浴びた。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

24チームによる新フォーマットの採用延期、中国開催から変更に。

 FIFA(国際サッカー連盟)は12月4日にカウンシル(評議会)を開き、FIFAクラブワールドカップ(CWC)2021を2021年12月に日本で開催することを決めた。当初は2021年大会から各大陸代表24チームによる新たなフォーマットが採用される予定だったが、新型コロナウイルスの影響を考慮し、従来の7チームによる開催となる。中国でのCWC初開催が予定されていたが、日本に変更される形となった。

 FIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長が記者会見で発表し、FIFAの公式サイトにも掲載された。

 日本ではこれまで感染症の専門家を招いて立ち上げられたNPB(プロ野球)とJリーグ合同による「新型コロナウイルス対策連絡会議」が21回の会議を重ね、その提言を生かして、プロ野球とJリーグの試合が滞りなく開催されてきた。医療面や自治体からの全面的なバックアップ体制、緻密な対策、さらには日本サッカー協会が確立したプロトコルなど、日本国内でのこれまでのスポーツ界での新型コロナウイルス対策が評価された形だ。

 とはいえ、新型コロナウイルスにより、ほぼ1年スケジュールがずれ、すべての大陸の公式戦が過密日程で組まれている。加えて、特にビッグクラブは今季開幕の段階で、日程面への不満を漏らしていた。果たして、実際に12月に実現できるのかどうか、まだ先が読めない状況ではある。

 一方、新フォーマットがいつから採用されるのか、当初2021年大会の開催が予定されていた中国のホスト権がどのようになるかなどはアナウンスされていない。

 また、今回のカウンシルでは、FIFAが推進する女子サッカーの普及面で、女性選手とコーチを保護するための改革案も承認された。特に出産に関して、新たな世界的な最低基準が確立される。また、女子サッカーのコーチの雇用についても最低基準を規定する。さらには、選手の医療面に関し、脳震盪に関するワーキンググループも設置されることが決まった。

 日本でのCWC開催は、2015年・2016年に行われて以来5年ぶりとなる。2016年大会では、ホスト国枠で出場した鹿島アントラーズが準優勝を果たしている(優勝はレアル・マドリード)。

 また2020年大会は、2021年2月1日から11日までカタール・ドーハで行われることになっている。

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[文:サカノワ編集グループ]

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