大迫勇也が鹿島復帰か!「日本から関心」と独メディア。ブレーメン、放出検討の最大の理由は?
大迫勇也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
自身は2019年、古巣からの接触を明かす。
ドイツ・ブンデスリーガのヴェルダー・ブレーメンに所属する日本代表のFW大迫勇也が2021年1月に移籍する可能性があり、現地メディアは日本から関心を寄せられていると報じた。
ブレーメンの情報を専門に扱うドイツの地元メディア『ダイヒ・ストゥーベ』は12月30日、「移籍に向けた関心、日本から。大迫勇也が今冬、母国に戻る?」と題したレポートを掲載した。
記事によると、ブレーメンは慢性的な財政難に加え、新型コロナウイルスの大打撃を被り、資金確保のためにも、この冬の主力選手の売却が必須な状況にあるということだ。クラブはその逼迫した状況を赤裸々に明かしていて、とりわけ前回の移籍市場でバイヤー・レバークーゼンへの移籍決定直前で破断になったミロト・ラシカ、そして大迫が一番の候補に挙がっているそうだ。
そのうえで、同メディアは独自情報として「この日本人選手は冬にも母国に戻るかもしれない」と、Jリーグ復帰に言及。クラブには獲得に向けた関心が寄せられている。
一方、ヴェルダーにとっては、今季11試合(そのうちブンデスリーガ10試合)でいまだノーゴールではあるものの、「大迫がいなくなると前線での多くの経験と創造性を失ってしまう」と指摘。ラシカとともに昨季8ゴールを決め、1部残留に大きく貢献したことを強調している。
「確かにコンスタントには結果を残せていないが、彼の能力は間違いなく高い。1部残留を果たすために、彼が不在になれば、それはギャンブルになる」
そのうえで、移籍金はおそらくは200万ユーロ(約2億5000万円)あたりではないかと推測。確かにブレーメンにとっては貴重な資金になり得る。
あとは大迫が何を優先するかだとも触れ、ブレーメンでの生活への不満は聞かれない。移籍に関する具体的な話が届けば、そこから動き出すことになるだろうともいう。
2022年にはカタール・ワールドカップ(W杯)が控える。大迫としては、それまではヨーロッパ主要リーグでのプレーを考えているか? あるいはこの時勢、日本復帰を優先することもあるか。
この記事の中では触れていないが、大迫は2019年9月にカシマサッカースタジアムでのパラグアイ代表戦に臨んだ際、ボレーでのゴールを決めて、2-0の勝利に貢献。その試合後、大迫は古巣である鹿島アントラーズから接触があることを明かしていた。
「鹿島を出て、6、7年経ちますけれど、今でもコンタクトがあり、僕にとっては特別なチーム。このスタジアムで点を取れて、気分的にも良く、また切り替えて、良い状態で次の試合ができると思います」(大迫)
鹿島には昨季得点ランク2位の18得点を決めたエヴェラウドに、中国超級リーグへの移籍の噂が出ているだけに……。とはいえ大迫が日本に帰るのはまだ早いか!? 1月に開く移籍市場で、注目の一人となる。
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[文:サカノワ編集グループ]