【清水】攻撃的左SBウィリアム・マテウスが加入会見「ピッチ外は落ち着いた性格。皆さんがイメージするどんちゃん騒ぎが好きなブラジル人とはちょっと離れている」
オンラインでの記者会見に応じた清水加入が内定しているウィリアム・マテウス。協力:清水エスパルス
持ち味は攻撃。一方、フランスのトゥールーズで「組織的な守備についても身に付けてきた」。
このほどブラジル1部(セリエA)コリチーバFCからJ1リーグ清水エスパルスへの加入が内定したブラジル人DFウィリアム・マテウス(William Matheus da Silva、30歳)が1月5日、オンラインによる記者会見に応じて、ブラジルから新天地での戦いに向けた決意と抱負を語った。
ブラジルではSEパルメイラスなど名門でプレーし、フランスのトゥールーズFCでも経験を積んだ左サイドバック。ウィリアムはまず次のように自己紹介した。
「清水エスパルスでプレーできることを大変幸せに思い、このチャンスをもらえたことに大変感謝しています。ブラジルでは育成時代から攻撃の部分を特に強く要求されて、培ってきました。またフランスでプレーした経験があり、そこでは戦術的を学ぶことができて、長所である攻撃に加え、守備面を伸ばせました」
そして清水の守備再建について、次のように語る。
「もちろんサイドバックは、まず守備をすることが仕事です。スペイン人の監督が就任され、守備のところは高く要求されるはずです。エスパルスは昨年失点が多かったため修正を施すはずで、私たちDF陣に対する多くの要求に応えていきたいです」
また、2019年から清水でプレーするヘナト・アウグストとはパルメイラスでプレーしていた経験がある。
「日本でプレーしている友人から、日本は非常にオーガナイズされた国で素晴らしいと聞いています。イメージはありましたが、友人からの話を直接聞いて、確信になりました。エスパルスのヘナト・アウグストとは一緒にプレーしたことがあり、オファーを受けた時、チームや清水での生活についても聞きました。清水は素晴らしい街で、ヘナトも私も家族がいますが、子供たちは非常に生活しやすいという話も聞きました」
一方、ピッチ内では勝利に徹底してこだわるスタンスも示す。
「非常に負けず嫌いです。対戦相手がどこであっても負けたくないですし、自分は持っている力を最大限に発揮して勝つために努力をするのみです。この世界は勝者にしか場所が用意されません。勝者にのみ、先に進む道が開かれます。勝つためには日々の努力を怠らず、まず目の前の相手に負けないこと。私はどんな相手にも立ち向かっていきます」
ただウィリアムはピッチの外では、とても家庭的であるそうだ。
「グラウンドの外では、とても家庭的です。結婚していて二人子供がいるので、家族と一緒に過ごすことが好きです。一般的に皆さんが想像されるどんちゃん騒ぎが好きなブラジル人とはちょっと離れた、とても落ち着いた性格だと思います」
その性格は日本に向いているかもしれない。「ウィリアム」と呼んでほしいということだ。
新型ウイルスの感染拡大に伴い、来日後のスケジュールは「未定」となっている。入国に関しては、清水がJリーグの協力を得て、スポーツ庁を通じて調整や確認を行っている。
ウィリアムは「この状況が、むしろ日本に一日も早く行きたい気持ちを駆り立てられます。同時に、世界の皆さんが安全に健康に暮らす生活を取り戻すことがまず大事であり、その日が訪れるように祈っています。準備が整えば、すぐにも飛び立ちたいです。まだ清水に降り立てずにいますが、SNSを通じて清水のサポーターからたくさんのメッセージをいただき、その気持ちに応えるために全力を尽くします。高いプロ意識を全面に出し、たくさんの勝利を喜んでもらえるように、全ての力を振り絞ります」と、サポーターに呼びかけた。
同じく今季加入するFWチアゴ・サンタナとともに、実績十分なブラジル人助っ人だ。ロティーナ監督のもと、清水でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。とても楽しみだ。
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[取材・文:塚越始]