ケルンが日本代表MF原口元気の獲得に関心。実現への3つの条件とは?
ハノーファーの原口元気。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ハノーファーと契約満了を迎える夏、チームが1部残留を果たせれば――。
日本代表MF原口元気が今年の夏でドイツ・ブンデスリーガ2部ハノーファー96との契約満了を迎える。まだ契約は更新しておらず、ドイツ内外で注目銘柄の一人に挙がっている。そのなかで同1部の古豪1.FCケルンが獲得に向けて関心を示しているという。
ケルンの地元メディア『エクスプレス』は「残留できた場合、契約満了になる日本人を欲している」と題したレポートを掲載した。そのなかで、シーズン終了後の夏の移籍マーケットで、ケルンが原口をリストアップしていると報じる。その実現に向けた条件として3つを挙げている。
・原口が契約満了のフリートランスファーであること
・ケルンが1部残留を果たし、ハノーファーが昇格しないこと
・実現するならば、次の夏のみ
ドイツを含む冬の移籍マーケットが現在開いているが、そこでの獲得はないということだ。
ケルンのスポーツ部門責任者のホルスト・ヘルト氏は、ハノーファー時代に原口をヘルタ・ベルリンから獲得している。そのコネクションでの引き抜きを狙っているということだ。
一方、ケルンは2020年11月時点で、売上高で4000万ユーロ(約50億円)の減少を見込んでいると言われる。ノルトライン・ヴェストファーレン州からの1000万ユーロの安定基金融資を受けることも検討している。資金面的には非常に厳しいということだ。
ケルンは現在リーグ戦、3勝6分9敗(15得点・31失点)の勝点15で、1部・2部入れ替え戦枠の16位に位置している。過去には日本代表FW大迫勇也(現ヴェルダー・ブレーメン)が在籍している。また元ヴィッセル神戸のルーカス・ポドルスキは、クラブの今なおアイドルであり、レジェンドとして語り継がれる一人だ。
ハノーファーは2部リーグで、8勝2分7敗(28得点・20失点)の勝点26で暫定7位。1部昇格圏内とは6ポイント差につけている。
原口には他にもイタリアなどからも関心が寄せられていると言われる。