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【日本代表】韓国撃破の起点、大迫勇也が示したエースの矜持「楽しい試合」「何も考えず自分のプレーを出せた」

韓国戦でポストプレーから2ゴールをもたらした日本代表の大迫勇也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

周囲のサポートと献身に、プレーで“感謝”を伝える。「皆さんへの思いも込めて、ずっといいプレーができました」

[国際親善試合] 日本代表 3–0 韓国代表 /2021年3月25日/日産スタジアム

 日本代表のFW大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン)は韓国代表を相手に、お手本と言えるポストプレーから、山根視来の先制点、鎌田大地の2点目と、ファインゴールをお膳立てした。本人はゴールを奪えなかったことを悔やんではいたが、周囲との連係や呼吸もしっかり噛み合っての勝利に「楽しい試合でした」と頷いた。

「得点を取れれば良かったですが、今日はチャンスメイクで僕が起点を作るシーンが多く、次、得点を狙いたいと思います。1点目は切り替えから素早く、味方もしっかり見えていて、いいところに流せました。2点目は3人に囲まれているのが分かり、そこから(鎌田)大地がしっかりミートしてくれました」

 ゴールへの道筋と打開するイメージを共有し合い、具現化して決めてみせた。そこを大迫も納得していた。

「距離感が良く、(南野)拓実は外に張ると良さが消えるので、そこはお互いに良さを引き出せるように意識しました。何も考えず自分のプレーが出せた感じになりました」

 大迫自身は“日韓戦だから”と特段意識したわけではなかったという。「球際には普段どおりしっかり行くだけでした。それを(韓国戦だからこそ気持ちも入っていたなど)そう思ってもらえたら嬉しいです」と、そのあたりは周囲の評価に委ねていた。

 前線で確実にボールを収める。それによってどれだけチームを助けただろう。加えて、チームにゴールと勝利をもたらした。改めて大迫勇也が大迫勇也である所以を、その一つひとつのプレーで示した一戦でもあった。

「素直に試合に勝てたことが嬉しいです。もちろん次の試合があるので、すぐ切り替えなければいけませんが、楽しかったです。楽しい試合でした」

 大迫はそのように安堵したように語った。

「モチベーションがチーム全体として高く、韓国戦ということもありましたが、何よりいろんな人がこの環境づくりをしてくれたお陰です。皆さんへの思いも込めて、ずっといいプレーができました」

 15番を背負うセンターフォワードはそのように、周囲のサポートと献身に感謝していた。その気持ちをピッチ上のパフォーマンスで体を張って表現するあたり、やはり最前線に立ち続ける日本のエースだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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