セビージャが鎌田大地の獲得を狙う。来季CL出場権獲得、ネックは…
鎌田大地。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
フランクフルトは後釜に「ミニモドリッチ」。
イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCの情報を提供する『HITC』はこのほど、ドイツ最大部数を誇る大衆紙『ビルド』の記事を引用して、アイントラハト・フランクフルトの日本代表MF鎌田大地の獲得を、トッテナムや同リーグへの来季昇格を果たしたワトフォードFC、さらにスペイン1部のセビージャFCが検討していると報じた。
また『HITC』は同じく『ビルド』の情報として、フランクフルトはディナモ・ザグレブの10番を付ける「ミニモドリッチ」、クロアチア代表MFロヴロ・マイェルの獲得を検討していると報じた。トップ下が主戦場で、鎌田の後釜候補と目されるということだ。
『HITC』は、もしも鎌田を獲得できた場合、韓国代表FWソン・フンミンとの新コンビ結成など期待が膨らむと伝えてきた。
一方、鎌田自身はUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)の舞台でプレーすることを目標に掲げてきた。サガン鳥栖でのラストスピーチで、日本代表やワールドカップ(W杯)に触れず、「将来はCLで優勝するような強豪でプレーしたい」と語ったのは有名な話だ。
そう考えると、この獲得候補3チームの中で、CLの出場権を掴んでいるのは、スペイン1部4位で終えたセビージャだけだ。しかも、セビージャは確かにトップ下が最大の補強ポイントの一つである。鎌田とクラブの願望が、多くの面で合致する。24歳の日本人アタッカーは、チームとともにさらなる進化も目指せる。
ただし、フランクフルトは2023年まで契約を結ぶ鎌田の違約金を3000万ユーロ(約40億円)に設定。その条件に応じなければ放出しない意向だという。そして3クラブはその額であれば獲得はできないということだ。
フランクフルトはシーズン終盤までUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権枠である4位をキープしていたが、結局5位で終了。来季は2大会ぶりとなるヨーロッパリーグ(EL)の出場権を獲得した。
ドイツ1部リーグ5得点・15アシストを記録した鎌田には、この3チーム以外にも関心を示しているクラブがあるということだ。これから新たな名前も浮上するか。
鎌田は日本代表に活動にすでに合流。28日にはカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選、ミャンマー代表と対戦する。
注目記事:日本人選手の市場価格トップ20。久保建英3位、鎌田大地2位、23億円超えの1位は!Jリーグ勢2人
[文:サカノワ編集グループ]