【日本代表 先発予想】U-24代表戦、露骨な「Bチーム」はない。原口、植田、浅野…森保監督の言葉から読み解く
U-24日本代表戦に臨む日本代表の先発予想布陣。(C)SAKANOWA
指揮官は「勝利」を強調。セルビア戦から逆算、まず欧州組主体でスタートか。
[チャリティマッチ] 日本 – U-24日本代表/2021年6月3日19:30/札幌ドーム
日本代表(SAMURAI BLUE)が6月3日、キリンチャレンジカップ・ジャマイカ代表戦の中止を受けて、急きょU-24日本代表と対戦することが決まった。試合は無観客で行われ、チャリティマッチとして開催される。兄弟対決の胸を貸す「兄」の日本代表のスタメンを、森保一監督の試合前日記者会見の言葉から読み解きたい。
指揮官が強調していたのが「勝つために戦ってもらう」という点だ。国際Aマッチにはならないため、位置づけ的には難しい一戦になるものの、選手たちの目線を『勝利』の一点に向ける。
北海道は2018年、北海道胆振東部地震により森保ジャパン初戦の予定だったチリ代表戦が中止になった舞台。指揮官も思い入れが強いという。そういった背景を踏まえると、あからさまな「Bチーム」のような編成はないと見ていい。
しかも、この試合は今回5連戦の最大のハイライトと言えるセルビア代表戦(11日)の8日前に組まれている。
選手の所属先などを考えると、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で戦う3チームよりもU-24日本代表のほうがレベルは高い。つまりは、セルビア戦に向けて強度を高める、その準備を含めた実戦の場にもなる。
そして交代枠はフィールド7人+ゴールキーパー1人、ケガをした場合は追加できるという特別ルールだ。国内組はJリーグの連戦を経て合流している。そこまで無理はさせず、7日のタジキスタン戦でのスタメン出場が多くなるか。
そう考えると、ミャンマー戦で出場時間が短かった、あるいは機会を得られなかった欧州組の選手が主体となるか。原口元気、浅野拓磨、橋本拳人、植田直通らは“有力”。大迫勇也や鎌田大地も? あるいは彼らは真打ち登場のように途中出場か!?
また森保監督は次のようにも語る。
「ワンチームツーカテゴリーであり、同じチームで対戦することになると思っています。幅広い選手を選び、チームを底上げする、ベースをより広く強固にして最強のチームを作っていく。そうった非常に意味のある活動になると思っています」
指揮官は日本代表のラージグループの中での2チームの対戦だと捉えている。全体のレベルアップには持ってこいの「ピンチをチャンスにする機会」と捉える。東京オリンピックのオーバーエイジ”内定”の遠藤航、酒井宏樹、吉田麻也の不在が、どのように選手たちの士気に影響を及ぼすか。メラメラ燃えている選手――浅野拓磨、古橋亨梧あたりは先発起用も十分あり得そうだ。
日本代表対U-24日本代表戦は6月3日、19時30分にキックオフを迎える。試合はTBS系列で生中継される。
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[文:サカノワ編集グループ]